ここ2.3日、通勤の車内でジャーニーばかりを聴いています。
数年前の雑誌を読んでいて、彼等のインタビューで興味深かった事がいくつかあります。
一年の半分をツアーに費やしていた事。
それはメンバーを心身共にボロボロにした事。
でも、だからこそ5.000万枚以上のセールスがあり、今もなおチャート・ブレイカーである事。
ジャーニーの名曲はツアー先のホテルやバスの中で書かれていたといいます。
だからでしょうか?
故郷や、離れている家族や恋人を思う気持ちを『刺激』するような雰囲気が潜んでいると俺は感じてしまうのです。
俺がまだ20代の頃、仕事で全国を駆け回っていました。
北海道から沖縄まで、大都市から小さな町まで、週変わりで催事をやっていたのです。
一度ロードに出てしまうと最低でも3ヵ月は家には帰れません。
移動の主たるは『車』で、陸つなぎでなければ船に車を乗せて移動しました。
ビジネスホテルに泊まれるならまだマシで、小さな町だと民宿で雑魚寝をして、疲れた足を引きずって次の町へ向かうのです。
それが繰り返され、ついには今自分がどこにいるのかさえ分からなくなります。
そんな時、俺はよくジャーニーを車で流していました。
バラードを聴けば恋人を思い、ロックを聴けば自分を奮起させ、
『あともう少し!』
と踏張っていたのです。
今はそんな生活ではなくなりましたが、たまに懐かしく感じます。
もうちょっとしたら、仕事抜きで思い出の場所を巡れたら素敵だろうなぁ、って思います。