なぜ猫はマタタビが好きなんじゃろう?
それはな猫がアホだからじゃ!
どうもわしです。
しつこいようですが
わしは今年の秋に映画をつくるので
完成したら(どこで発表するかわからんが)
見てくだせぇ。
それはさておき昨年のことじゃ。
あるときわしは
「ドラマ仕立ての番組」を
つくってくれないか?
と仕事の依頼を受けた。
なんとドラマ仕立て!
普段はバラエティ寄りの番組制作が
多いわしだが、
映画やドラマはわしの18番。
以前『ドSお嬢様REIKO』とか
『珍魚捕獲2バトル・オブ・デス・フィッシュ』という
アホホん度MAXのVシネマを
やりたい放題に作った。
(絶賛TSUTAYAなどで借りたり、
amazonとかで買えるど!)
そういう仕事は楽しくて仕方ないが、
昨今、なかなかないんじゃ。
しかし…その頃のわしは忙しすぎて
どうしてもスケジュールがあわず
断らざるをえなかった…。
くやしさから、企画案を検討し
無償で台本への提案をさせてもらった。
(反映されたかどうか知らんが)
本当はやりたくて仕方ない仕事なので
お金なんてわしには
どーでもええんじゃ!
でな、それがなんの仕事かは
守秘義務があるので言えんが、
わしに送られてきた企画案
(台本のアイディア的なもの)は、
あまりにも素人ミエミエの内容。
ここはわしのスーパーアホホんな才能で
プロもぶったまげる
ゴイスーな内容に変更したいところじゃな。
ちなみに
その企画の何がダメだったかを
簡単にいうと…、
セリフじゃ。
シーン全てをセリフが
説明しちゃってるのじゃ。
「今日はヒマなんだぜ!ブログでも書くんだぜ!」
現実にわしが
このような発言をするだろうか?
実際にブログを書くときに
わしが言うとすれば…
「なんかエロいことないかなー!」とか
「はらへったなー!」とか
「屁が出る3秒前!」とか
そういう無意味なことにきまっとる。
つまり、ブログを書くシーンで
「ブログでも書くんだぜ!」というのは
まったくリアルじゃないし
お下品な演出じゃ。
例えばこれを読んでいるあなたが
エロエロボインちゃんを
ナンパするときに
「ねぇ一緒にカラオケでも行かない!
もちろん目的はカラオケよりも
エロいことなんだぜ!」
と、堂々と本来の目的を
言ってしまうくらい下品なんじゃ。
どうもこれが理解できない方が多い。
一般の方はともかく
わしらプロの中にも
理解していない者がおる。
なぜセリフで説明しちゃあかんのか
わかりやすくしてみよう。
例えば超難解映画といわれている
『2001年宇宙の旅』じゃ。
『2001年~』といえば
泣く子も屁がでる不滅の名作だが
映画ファンはさておき
「ムズカシー!」「ワカンナイ!」と
投げ出してしまう方々には
わしがセリフで全部解説したるど!
なんて画期的な!
これで映画を観ていなくても
「あ~2001年ね~」と
知ったかぶりで
文系女子大生をナンパできるな!
以下『2001年宇宙の旅』
(セリフで説明しちゃうバージョン)
なんだかんだあって
月面で謎の石盤「モノリス」を発見した人類は、
とある信号が木星から送られて来ることを発見。
ナレーション
「この黒い石盤モノリスは
当初、宇宙人にする予定でしたが、
CG技術のなかったこの映画では
ダサダサになってしまうため、
石盤にイメチェンしたことをご了承ください」
主人公のボーマン船長率いる調査チームは
謎の信号を追って
宇宙船ディスカバリー号で木星へ向かう。
ボーマン
「観客のみんな!
この宇宙船が細長い形の
デザインをしているのは
精子を連想させる隠し要素なんだぜ!
ないしょだけどな!」
やがて宇宙船のコントロールをしている
スーパーコンピューターHAL9000が狂いだし
次々と宇宙飛行士たちを殺害。
生き残ったボーマン船長は木星に着くと
石盤モノリスから発生する
おびただしい光につつまれる。
ボーマン「なんじゃこの光!」
宇宙船が激しく振動する。
ボーマン
「これは異星人がつくった
モノリスっていう石盤が、おれをどこかに
導いているんだぜ!」
やがてボーマン船長は
中世ヨーロッパ風の
なぞの部屋にたどり着く。
ボーマン
「ここは木星のはずなのに
いつの間にかどっかの部屋なんだぜ!
これはきっとモノリスが
おれに幻覚を見せてるんだぜ!
でもとりあえずメシでも食うんだぜ!」
食事をするボーマン船長が
ナイフを落とすと、
隣の部屋には老衰で死にかけた
老人が見える。
ボーマン
「あれは俺が死ぬ時の光景を
モノリスが見せてくれてるんだぜ!
そうに決まってるんだぜ!」
いまにも死にそうな老人(ボーマン)が
ベッドで横たわったまま
ゆっくり目を開くと、そこにモノリスの石盤が
置かれている。
ボーマン「なるほど!つまり
異星人は人類の代表として
俺を呼び寄せ、これから俺を
新たな人類として改造してくれるんだぜ!
ショッカーに改造された
初代仮面ライダーと同じなんだぜ!
ラッキー!」
宇宙空間に生まれた新たな生命体は
胎児(ボーマン)のように見える。
それは、人類が進化した姿なのだった。
ボーマン
「おれ!生まれ変わったんだぜ!オギャー!」
終わり。
どうじゃ?オモロイか?
ハナクソほどもオモロクないじゃろ?
この映画の監督キューブリックは
「セリフを入れることで、映画は演劇と
変わらなくなってしまった」という名言を
残し、さらには…
「人はどうして映画を観て
わからないことがあると質問するのだろう?
絵画を見に行って、この絵がどういう意味なのか
聞くのか?映画だけがそれを許されないなんて
バカげている」と言っておるど。
映画が映画らしくなる瞬間は
「説明しないこと」で生まれるのじゃ。