日本にいるとき、私は兄と本当に仲が悪かった。

お風呂のいすは、いすが溶けるくらいあつーいお湯で消毒して、

そのころまだ、新しかったインターネットで完全犯罪をしようとリサーチしたりしていた。


「やるべきことをやってから」

それが我が家の教育方針。やるべきこと、勉強をまったくせず、狂ったようにギターを弾いていた兄

が憎らしく、ギターの弦を無理やり切ったら手から血が出た。

勉強せずに好きなことに没頭する兄が、自分の教育方針が間違っていたかもしれない、と母を悩ませ、

母の髪が薄くなった。


本当に憎らしかった兄がアメリカにいって、タダの趣味だった音楽で両親を喜ばせたときに

初めて兄を尊敬した。きっと人生で一番がんばったんだろうな、と感じた。

そんな兄は今でも憎らしい。なぜなら私の眉毛を見ては

「ちゃきーん!!蟷螂!」とか言うから。


そんな兄がたまーに電話してきて、最後に「じゃ、がんばってー」って言ってくれると、ほろっとする。

憎らしかったけど、この家族に生まれてきて本当に幸せ、って思わせてくれたのも兄。

その兄が名づけた、蟷螂眉毛をブログのタイトルにしました。


あ、蟷螂←カマキリと読みます。