苦痛から逃げるのは得意ですか。
ひどいことや辛い思いをしたとき、それをあまり感じずにいられたら楽だと思うかもしれませんね。ところがよいことばかりでもない場合もあります。感じない状態が長く続きすぎると、楽しいことや嬉しいことまで感じられなくなってしまうような場合です。目が焦点を合わせないような感じですべてがぼやけてしまい鈍くしか感じられないようになってしまうことがあります。
困るのは感覚を鈍らせている最中は、その自覚がないことが多いことです。自分を守るためにしているはずのことが全体の感覚を鈍らせ、強い刺激をもっともっとと求めるようになってしまいます。感覚がいい方向で活性化されているときはプラスの刺激を求めるようになり、実は感覚が鈍磨してしまっているようなときにはマイナスの刺激、自分をさらなる危機に晒すような事態を求めてしまうようです。
そうならないために、まずは自分の欲求に耳を傾けることです。いつも一緒に行動している人と、自分は本当に一緒にいたくているのか、それとも流れでなんとなくいるだけなのか、今笑っている話題を自分は本当におもしろいと思って笑っているのか、みんなが笑っているから、笑うところだからと一緒に笑っているだけなのか。気づいていないけれどそんなことを、日常的にしているとは思いませんか。もちろんしたいことだけして生きていけることもありませんが、自分が本当はどのように感じているのか、その感覚を失わないようにするのは大切なことです。
もし絶え間なく予定を入れていないと落ち着かなかったり、遊びに出かけても何かこれ以上おもしろいことがあるはずだという気がしたり、いつも自分ばかり損をしているように思えたりしたら、一人でいる時間を作ってゆっくり深く呼吸をし、自分の中にいる自分に、あの時本当はどんなふうに感じたのか、と問いかけてみてください。初めは探し出すのが難しいかもしれませんが、体の奥のどこかに、本当の欲求をずっと叫び続けている自分がいるはずです。子どもをあやすようにその欲求と上手に付き合っていけるようになると、不思議と他からのストレスとも折り合いをつけるのがうまくなっていきます。

