毎週のレッスンで、自分の体を鏡に写す、
zoomレッスンではパソコンやスマホの画面に写す、という事をしていると、自ずと美意識は高まり、もうちょっとお腹の肉落としたい、腕をスッキリ見せたい、キレイになりたい、と思うようになるものです。

だから、レッスン前後の雑談では、痩せたんじゃな〜い?キレイになったね〜、最近太った〜、など体型やダイエットの話題が多く出ます。


生徒さんのLさんは、体型維持が苦手なようです。
イベントがあると、食事制限し、成功すれば
スレンダーなキレイな体になれるのですが、
最近は維持する事が出来なくて、食べたい気持ちが止められず、全然痩せられないで苦しんでいます。


「口が寂しいんです、お腹空くから食べちゃいます、いっぱい食べたいから一番大きなスプーン使っちゃうな〜」


と、感情と欲望のまま…
それはそれで素敵(^^)
私は好きです、感情と欲望のままに生きてる人♬


Lさん、ダンスはどうかと言うと、経験年数が短いわりには、動きや体の形を視覚で捉えるのが上手で、それほど基礎が身についてない頃から何故か踊れちゃう特なタイプ。
また、感情を出すのが得意だから、レッスン中もしょっちゅうツボにハマって笑いが止まらなくなったりしています。

そんなLさんだから、体も心もいつも解放していて、音楽に溶け込んで即興で踊った時なんかは、表情も動きも本当に素敵で、オリジナルな動きも自然に出てくる芸術家タイプ。


しかし、感情や気持ちが解放され過ぎている分、制御が苦手なんです。
ここ半年、ご自分でも気づいてて「私は冷静になる事が苦手なんです。冷静、冷静、と自分に言わないといけません!」

と、よく口にしています。

カウントは数えなくて良いから音楽を聴いて踊って!とか、即興で好きなように踊って!
と言うと素敵に踊るのに、

決められた振り付けをきっちりカウント通りに踊るのは、かなり苦手。数も数えられなくなる事がしょっちゅうです。(やれば出来るんですけどね、こないだ出来てましたから笑)


心のままに、感情のままに、を絵に描いたような子だから、気分の浮き沈みも激しい。


先日、ダイエットが思うようにいかないLさんの役に立てばと言う事で、みんなでダイエットについての事をシェアしたのですが、そこで私は思いました。


Lさんは、感情を抑えるのが苦手だから、食欲が抑えられない、だからダイエットも苦手だし、ダイエットできても維持がしにくい。


だけど、感情を出せるって大事だし、ダンサーにとってはすごい強み。生きて行くのにも、感情が出せないと、彩りのないつまらない人生になってしまうから、外せなません。


では、どうやって感情がほとばしって止められなくなりかけた時どうすれば良いか、と言うと、
食べ過ぎてしまうとか、怒りが止まらない、と言う時、やっぱり一旦「冷静」になる事は必要です。


一旦冷静になって、自分自信に提案するのが良いと思うのです。


やり方は、未来を想像する事です。


芸術家タイプの人は、想像力が長けている。


このまま食べ続けて食べ過ぎたら、明日どんな体調でどんな気分なのか、を想像するんです。
1週間後、1ヶ月後、どんな体でどんな気持ちなのかを想像するのです。

で、自分は幸せなのか?それで良いのか?を想像してみます。


その上で、自分の今の行動をどうすべきか選択すると良いのです。


そうすれば、欲望のままに食べ過ぎる自分であっても納得出来るし、太ってしまう自分も好きになれるはず。
感情や欲望を押し殺すのではなく、太らない行動を自ら選択する事も、自分で選んでいるという自信につながります。


感情や欲望を感じる事、出す事ってとっても大事。


それを無くさずに、コントロールする、未来の自分の感情を想像して選択できるような柔軟性を身につければ良いんじゃないか、と思うのです。


私もLさんと同じタイプなので、30代までは本当に感情的になると止める事ができませんでした。
ダイエットや体重維持は今でも苦手です。
だから、Lさんの気持ちや苦しさはすごく分かるし、私自身も、体重、体型くらいは、踊っていられるレベルで安定させたいな、と思うのです。


でも、感情と欲望は大事。
感情や欲望を抑え込まず、感情や欲望を溢れさせる事が出来るから、踊れるわけですから。


Lさん、一緒に頑張りましょうね(^-^)