私は、大して勉強が出来なかったのに、運動、美術、音楽などその他の教科の内申点が良かったため、進学校に入学することが

  出来ました。しかし、入学して1学期が終わるころには、勉強ができる人との大きな差(才能のなさ)を思い知らされたのでした。

 

  もともと、勉強全般にあまり興味がなかったこともあり高校1年の早々にダンスの道に進むと決めて、学校に行かない日々が続きました。

  ちゃっかり禁止されていたアルバイトには行き、アルバイト代でせっせとダンス教室に通い、ダンスに関する事だけを楽しむ日々でした。

 

  朝はベッドから出ず、母に 「学校は?」 と聞かれると、お腹痛いから休む、などと適当なことを言っていました。

  お弁当を持って朝家を出ても、学校には行かず海でお弁当を食べて帰ってくることも。

 

  高校の友達からは、そんなんじゃ卒業でいないよ、と心配されていました。

 

  行くべき、ということも頭では分かっていて時々は登校しました。

  でも、学校に行っても授業の内容はひとつも分からないし、テストでは答えが書けないから、

  終わるのを待つだけの退屈な時間でしかありませんでした。

 

 

  そんな私でしたが、何とか卒業もさせてもらえ、自己肯定感をなくさず生きてこられたのは、

  

  母の対応が良かったからだと思うのです。

 

  母は、  

 

  「学校に行かなくちゃ!」

  

  「勉強をしなきゃダメ ! 」

 

  など一切言いませんでした。

 

  

 

  今自分が親になってみて、母の偉大さを実感します。

 

  

  やっぱり子供にはそれなりに期待をしてしまうもの。

 

  でも、子供の人生は子供のものであって、親の人生ではない。

 

  何一つとして押し付けてはいけないのだと、改めて思います。

 

  良い心の状態でいられるよう導いてサポートはするけど、親の価値観は、子供の価値観ではない、

  という事をいつも念頭に置いて子供に接することが大事です。

  

  そうでないと親の価値観からずれてしまった子供は、自分はダメな子なんだという思いに囚われてしまいます。

 

  学校には行くべき、というのも親の価値観。

 

  高校は卒業するべき、というのも親の価値観。

 

  

  何一つ押し付けず、子供のあるがままの姿を受け入れてあげることが、何より大切なんだと思うのです。

 

  

  私の娘はまだ小学3年生なので、これから先どんな未来が待ち受けているのかは分かりませんが、

 

  我が子のためにも、自分が自分らしくいられることが幸せ、と感じられるように、ダンスや表現を使ったレッスンを

  構築してみようと思います。

 

  体を使うダンスは、

 

  実は、

 

  心と強く繋がっているのです。

 

  表現には、上手いとか、得意とか関係ありません。

 

  いかに自分らしくいられるか、が大切なんですねニコニコ