deepemotion 小説 詩
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――――― 朝起きて、
もし自分が自分じゃなくなってたら、どんなにいいだろう。





小さい頃から、自分が嫌いだった私は、そんな事をよく思う。



川崎 ハル 高校2年生。



ストパーかけても、ダイエットしても、




私は私のまま。



それが何だか嫌だ。
―――

中学3年生の秋の夜のときのことだ。





「殺してやる!」

「やれるもんならやってみぃ!!」

「あ゛ーーー!!」


1階で、姉が発狂した。母は、姉を何とかしよう、と必死だった。私は2階で、何も出来ぬまま、ただ事が落ち着くのを待った。



当時、大学受験を控えていた姉は、しばしばヒステリーを起こした。
姉は、精神的な病気を持っている。



でも、大学には受かって、今はだいぶ落ち着いてる。彼氏もできたらしい。はたから見れば、病気だなんて決して分からないだろう。





父も、精神的に病気だ。


私は父が嫌いだ。触れたくないとさえ思う。
はたから見れば、父もきっと普通だ。
でも、接していくうちに気づくんだ。
わざとらしい動作。いやらしい目。ずれてる会話。




異常だということ。







私は、父とは違う。


そんな想いを、ずっと抱えてきた。



私は、母に似たかった。母は強くて、賢くて、娘の自分が言うのも変だけど、なかなかの美人だ。



私は、父とは違う。母に似てる。



私は病気なんかじゃないんだ。







もともと家庭は崩壊してたけど、本格的に崩壊したのは高校1年の冬に、父がリストラされかかったときだ。