- 日本初のストリートボールリーグ誕生編 -
※個人の記憶を奔放に綴った内容ですので、事実と異なる点もきっとありますがご容赦下さい。
午前10時からのワイルドカードトーナメントを勝ち上がったチームは、「Hot Blizzards」、「BOUNCE」、「びゃっこたい」。この中にはその後、バスケットボールにおける様々な立場で活躍する人物が入り混じっていますね。
そしてそれらを加えた8チームによる本選トーナメントは正午からスタート。
現在の巨大トーナメントへと発展する長い歴史はここから始まるのでした。
“FAR EAST BALLERSが輝ける場所を作りたかった”
そんな秋葉さんの内なる想いと呼応するかのように、FEBにとっても並々ならぬ思い入れのあった日でした。
ストリート=3on3の印象が強かった日本で、5on5によるストリートボールを定着させたい、それは結成当初からの願い。その願いがこの日を境に大きく進展する予感がしていたのです。
そして、同年11月開幕のbjリーグ出場に向け、すでに「東京アパッチ」に合流していたCOHEYが、ストリート最後の場として臨んだのがこの第1回ALLDAY。時期的にアパッチ側に無理を言って出場していたはずです。
当時は現在とは比較にならないほど、「ストリート=レベルが低くて荒いプレー=ケガをさせられる」という印象をバスケ界で広く持たれており、競技のトップレベルの人達からは敬遠されていましたね。
ですがこれまでのストリートでの活動に有終の美を飾るべく、COHEYは出場したのでした。
そして準決勝の相手は当時の代々木公園の主、SUNDAY CREW。
事前に対策も十分に行っており、試合も終盤までFEBペースで進んでいましたが、OKI DOKIの“まさかのスリー”によって逆転。そのままの勢いに押され攻めきれずに敗北。
NYでの修羅場も経て、過去最高に自信も実力もあったはずのメンバーは呆然としていましたね。
NYでの修羅場も経て、過去最高に自信も実力もあったはずのメンバーは呆然としていましたね。
もう一方の山では、ストリート界でも特に5対5巧者である2チーム、TEAM-Sと勉族による準決勝。ハイレベルなゲーム末に、この日はTEAM-Sが勝利。
これにより決勝は、「日本のストリートシーンを90年代から支えてきたチーム」 vs 「代々木コートができたことにより生まれた外国人主体のチーム」。
まさに黒船来航といった感覚でしたね。
まさに黒船来航といった感覚でしたね。
結果的には、FEBを倒して波に乗っていたSUNDAY CREWが見事優勝。
今後“代々木の絶対王者”として長らく君臨することとなります(第4回まで連覇)。アイザック・ソジャナーほどのラスボス感のある選手は、それ以降どこにも現れていません。
今後“代々木の絶対王者”として長らく君臨することとなります(第4回まで連覇)。アイザック・ソジャナーほどのラスボス感のある選手は、それ以降どこにも現れていません。
そして秋葉さんの想いとは裏腹に、FEBとってはどうしても優勝できない、プレーにすら悲壮感漂う苦難の日々が始まるのでした(第6回でようやく優勝)。
こんな流れを生んだ第1回ALLDAY本選トーナメントの写真をここに残します。