ジャニーさん。
日本の男性アイドルをブランド化した
芸能界のシーラカンスと云われた社長が
亡くなられた。
亡くなられてはじめてジャニーさんの顔を見た
という方も多いだろう。
僕らが若き頃はネットもなく
検索も出来ないので
どんな顔かも分からず
当時華やいでいたスーパーアイドル達は
口を揃えて「ジャニーさんが……」
と言うけど
どんな人か
知る術もなかった。
僕はダンサーとして
SHOCKという舞台に4回ほど出させてもらい
その時に初めて会い
それから何度もお見かけし
エレベーターでは数回、2人きりにもなって
挨拶程度のお話までさせてもらった事がある。
その時にこの方が
自分で自分の事を『世界のジャニーだ』という人とは見えないほど
【普通のお爺さん】
という感がとても強いイメージでした。
過去に
【光GENJIへ】という北公次氏の著書を
高校生の時に読み
衝撃の内容に
本当に驚いたのを憶えている。
内容は詳しくは書かないが
確かこれを出版するのは不可能というくらいの圧力がかかっていたという。
著者の北さんは
きっと墓場まで持っていこうとした
アノ出来事を書いてしまったのは
今思えば北公次さんの
嫉妬だったのでは
と思う。
日本で初めて歌手がアクロバットをして
大絶賛を受けた彼からすれば
その当時スーパースターだった光GENJIは
まるで過去の自分と同じであり
という事は
その時ジャニーさんに好かれていた自分と
光GENJIは同じ扱いなのだ
という事実を
逆恨みしたのではないだろうか
つまり
俺は北公次さんや光GENJIの事を細かに言うつもりではなく
ジャニーさんの社長というスタイルは
他のどの事務所の社長とは全く異なり
上司でも先輩でも
友達でもない
もっと親密な関係であり
愛に溢れていたのでは
と思えた。
だからこそ
ジャニーズ事務所にいた彼ら
そして現在もなお活躍している
スター達を取りまとめられる
そういう意味での
大物だった
と言えるのではないだろうか。
きっと
ジャニーさんを超える事務所の社長は
現れないだろう
僕の見解だが
優秀なスタッフをどれだけ雇っても
もうあのジャニーズ事務所には
なれないのだろう
と思っています。
ジャニー喜多川さん。
ご冥福をお祈りします。