今回の生徒作品は

Spicy Raspberryというチーム名で
4人で踊ってもらった。


リアーナのスローの曲と
過去、スタジオエースでレッスンの為に作ったお気に入りのプリンスのRaspberry Beret。

作った苦労もあったが
いいのが出来た、と勝手に位置付け、満を持しての今回の作品化。



振付を多々作った方には分かると思うが
作った全てが良かったか、と自分に問えば

そうではないだろう。


逆に
これは名作だったと振り返れば、
人によるが、いくつかはあるのではなかろうか。


もしくはあまりにも振付を作りすぎて
振り返る暇すらなく、例えばパン工場の様に
流れ作業で作ってる方には
もしかして解らなくなってしまっているイントラの方もいらっしゃるかもしれない。



過去に聴いて、これは大好き!と思った曲を
あの時はただの中学生だった俺が
時を経てあの時の「名曲」に乗せて出来た振付は
勝手ながら感動すら覚えることもある。


長々としてしまった前置きだが
自らが「流行り」ではなく
プライベートで聴いていた曲を振付して出来た作品は
やはり名作に成り得る事が多い
とも伝えたかったのだ。


さてさて
今回はリアーナの曲でスローJAZZを踊ってもらい、その後はフル着替えで

夏を彷彿とさせる
派手柄のワンピースを来てプリンスを踊ってもらうのだが 


その着替えのワンピースを中盤で持ってくるのがお面を被った俺。


ストーリーテーラーとして怪しげなお面、おちゃらけたキャラクターは


皆が苦しんで踊り尽くし、倒れているところに出てきて
派手な洋服をプレゼントする。



皆は喜び、服を着替え
女の子らしいファッションと踊りで

感極まる。



そして最後にまたお面を被った俺がセンターから現れ


最後に渡すのは「ピロピロ」という吹き戻しの笛。吹くと2方向にピロピロが伸びるあの笛だ。



最後はまた違うテンションでそれをピーピーと笛を鳴らし

暗転。





実はこのストーリー
とてもシュールで

人間の闇を表現したかったのだ。




人は悩み苦しんだその時に
どう解決をしていくのだろう。


手段や方法は多々有るにせよ
「何か」に頼り間違うと、二度と引き戻せないのだろう

快楽、賭博、ドラッグ、暴力、犯罪、狂乱思想…。




ハッピーエンドではなく

人間の闇の入り口
頼り間違った姿をナンバーに表現してみた。



ただ
子供達が沢山出演するこのステージ

闇を闇のまま表現してしまったらいけない。
子供達には伝わらなくていい

最後に笛をピーピーと楽しげに吹いてこのナンバーが終われば
楽しそう、面白かったで終わる。



シュール感すらあれば
目の肥えたお客様には何かが伝わるのではと



今回は、ストレートに表現しなかった。





平成というこの時代も終わろうとしているが
本当に「平和」に「成」っていたのだろうか。



振り返れば
色々とあったハズだ。




そんな思いも重なり
JAZZというジャンルしか出来ない責務も感じながら


Spicy Raspberryは出来た。





それでいて生徒達は
スローJAZZ、女の子振り、演技と

ダンスの実力も上げながら挑めたナンバーだったのでは
とも思っている。


無論
このナンバーで表現した事を
繰り返さない様な大人達に成長してほしい

と思って止まない
そんな想いで作った事を補足しておく。





観に来てくれた方々
本当にありがとうございました。



次回、いつになるかまだ分かりませんが
時間制限も少ないナンバー制作なら

今度は笑い?笑い泣き
エンタメを意識しながら作っていきたいとも思ってますので


今後とも宜しくお願いします照れルンルン



生徒さん
お笑いナンバー
付いてくるかな〜(笑)


カッコいいダンスナンバーが好きだからなぁ〜




…無理ならすぐ止めますてへぺろ