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奏(かな)も絢音(あやね)も詩子(うたこ)も、必死で菜摘を探した。
しかし菜摘は、どこにも居なかった。
目撃証言が無かった訳ではない。
創の葬儀の、夜のことだ。
菜摘の姿は、大井町の駅前で多くの人に見られていた。
そう……花束を持って、泣いている姿が……。
菜摘は、待っていたのだ。
創が現れるのを、ずっと……。
以前、創に花束を貰ったとき……そう、それは菜摘の誕生日に……。
菜摘は……本当に、幸せだった。
創に貰ったのと同じような花束を抱えて、菜摘は創を待ち続けていた。
しかし、その夜以来……菜摘の姿は、忽然と消えた。
菜摘が消えて、1週間が経った頃……突然、菜摘は見つかった。
菜摘は……創が眠っている墓の前で、倒れていたのだ。
菜摘が見つかったという連絡を受けて、3人は病院に駆けつけた。
そこで……菜摘の姿を見た3人は、愕然とする。
菜摘の姿が……以前とは違っていたからだ。
髪を短くして、まるで男のような姿に変わっていた。
それは、まるで……創が生き返ったかのような……。
1週間の間、菜摘が何をしていたのかは分からない。
しかし、菜摘は……そのときから、創になった。