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ちょっと歩いてバーガーキングに入った俺は、コーラとテリヤキワッパージュニア、オニオンリングフライをオーダーする。



「……ユート! いつもこんなのばっかりじゃダメだよ! 分かってる?」


「あぁ……でも好きなんだよな……ハンバーガーで一番好きなんだ」


「もう……仕方ないな……あたしが料理作ってあげられれば良いのにね……」



エンジェルの料理か……一体何を作るんだろう?



エプロンをして料理をしているエンジェルの姿を想像すると、俺は自然と笑顔になる。



「ユート! エッチな想像はダメだぞっ!」


「あぁ……そうだな……」


「ダメだってば! ユートのバカァ!」



想像しただけで、全てが伝わる。



それはそれで、面倒なこともあるけど……。


俺には、それが幸せなことに思えた。



あっという間に食事を済ませた俺は、ゆっくりと秋葉原駅へと歩く。



俺は、ただエンジェルと二人きりになりたかった。


ふたりきりで、ゆっくりと言葉を交わしたかったんだ。



夜になると、少しは過ごしやすくなる。



しかし、今年の夏は異常な暑さだった。


そしてもうすぐ9月なのに、相変わらず昼間は真夏のような暑さだった。



それでも、確実に季節は巡る。



この春だって、ずいぶん寒かったんだ……。


だけど、それはいつの間にか忘れてしまう。



人の記憶なんて、そういうものだからな……。



喉元過ぎれば熱さ忘れる、か……確かに、そうなのかもしれない。



エンジェルと過ごす時間が増えるごとに……俺は、きっとリノを忘れられる。



俺は、そう感じていたんだ。