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カレンは、やはりカノンだ。


俺は、そう確信していた。



一ヶ月前、俺と愛し合ったのはカノンだ。


そうすれば、すべての辻褄が合う。



しかし……。


俺は、その事実に困惑していた。



もしカレンがカノンだとしたら、なぜ……?



なぜカノンは、カレンとして生き残ったのか?


俺は、悪い予感を感じていた。


いや、まさか……そんなはずはない……。



そんな考えを巡らせていた俺を、気づくとエリちゃんがじっと見つめていた。


エリちゃんがゆっくりと口を開く。




あたし、不思議なことがあるって言ったよね……。


カレンに関して……不思議なことが……。




俺は、ゆっくりと頷いてエリちゃんの次の言葉を待った。




カレンは……カノンの……記憶を受け継いでいるのかもしれない……。


あのね……そんなことなんて本当は無いと思うんだよ。



でも、ね……。


あたしとカノンしか知らないはずのことを、カレンは知っていたの。



それは、もしかしたらカノンがカレンに話したのかもしれない。


でも……あのカノンが、そんなことをカレンに話すはずがないって信じてるし……。




俺は、その内容を訊こうとしてやめた。


俺だって、そんなに無粋じゃない。



俺は頭の中に引っかかってる疑問を解くために、エリちゃんに訊いた。



「あのさ……死んだのは、なんでカノンだって分かったんだ?」