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確かに俺は、さっきも気を失ってしまった。



いや、もしかしたら気を失っていたわけではないのかもしれない。



俺は、どうやって自分の家に帰ったのか?



考えれば考えるほど、不安な気持ちになる。



たぶん、俺は……自分で帰ったんだ……。



あのとき、俺は意識を失った。


そのあとで、俺は何をしたのだろう?



詩子に、何かを言ったのか?


何かをしたのか?



それすらも、全く憶えてなんかいない。



そしてこれは、今に始まったことじゃないんだ。



きっと、あの頃だって……。


奏(かな)を失う前にだって……そうなっていたのかも……しれない。



「奏……俺は……あのとき、奏に何をした?」


「えっ……それは……」



やはり、そうか……。



奏は、あのとき自分で姿を消した。


しかも、自分が死んだことにしてまで……。



それほどに、俺から離れたかったのか……。



俺は、奏に何をした……?



いや、それは……もう、どうでも良いことなのかもしれない。



そのとき俺は、もう奏を昔のように愛せないことに気づいていた。



そして、もちろん……奏だって、俺を……。