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「俺は……解離性同一性障害なのか……?」
三人の女たちが、また顔を見合わせた。
解離性同一性障害……。
簡単に言うと、多重人格というヤツだ。
俺の中に、いったい何人の人格があるのかは分からない。
そして、その原因も分からない……。
でも……。
昔、何かの本で読んだことがある。
人格の移り変わりによって、かなり激しい記憶喪失を伴うと……。
俺の行動は、正にその症状に一致している……。
今の人格は、俺が意識している人格だ。
しかし、きっと別の人格も存在する。
そして、その人格に支配されている時の記憶は……。
今の、この人格の時には失われているのだ。
そして奏(かな)が、ゆっくりと口を開いた。
「創の病気は……あたしのせいだよ……」
「そうなのか? どうして……?」
「創は、ずっと普通だった……きっと、あたしに出逢うまでは……」
奏は、そのとき俺の目を見ようとはしなかった。
そんな奏を見るのは、俺自身も辛い。
「そうなのか……? でも、俺は……奏と一緒にいて幸せだったんだよ……」
「ううん、違うよ! あたしが、創のスイッチを入れたの……」
小刻みにカラダを震わせながら、奏はポロポロと涙を流す。
俺は……そんな奏をただ見つめることしか出来なかった。