あれ……今日は、ルリちゃんバイト休みなのかな……?


最初は、俺はそう思った。

だけど……。


水を運んできたマスターが、仏頂面で俺にこう言った。


「ルリちゃんは、もういないよ……あんたが来た次の日から、来なくなったんだ……」

「えっ? 本当ですか……何で……?」

「さぁね……メールで辞めさせてくださいって、それだけさ……で、注文は?」

「あ、あぁ……アイスラテで……」


俺は、動揺していた。

ルリちゃんが消えた……。

どうして?


あ、そうだ……連絡してみよう……。

俺は、ルリちゃんから貰ったケータイのメアドと電話番号が書いてあるメモを名刺入れから取り出した。

なんとなくケータイには登録していなかったのだ。


俺は、そのメアドにメールを送ってみる。


えっ……?

送れない……?

まさか……!?


俺は、ルリちゃんのケータイに電話を掛ける。


「お掛けになった電話番号は現在使われておりません。番号をお確かめになって……」