「胃が痛い」、キリキリ、シクシク、ズキズキなど胃痛の症状はさまざまですが、胃痛の改善策を考えるよりも先に、まず「胃」そのもののしくみと、「胃痛」が起こる過程をしっかり知っておきましょう。
消化と防御の絶妙なバランス
様々な食物を次々に摂取しても、たちどころにそれらを吸収しやすいように消化してしまう胃。それは胃が分泌する胃液に含まれている塩酸やペプシンと言う強力な消化酵素のおかげです。胃酸は細菌など微生物の増殖を防止したり、食物を溶かして消化酵素の働きを促す役割があり、トイレ用洗剤に含まれる塩酸と同じくらい酸性が強いものです。では、そんなに強い消化作用のある胃液によって、胃自体が消化されないのはなぜでしょうか?それは、胃自体が、その粘膜からアルカリ性のムチンという粘液や重曹を分泌して胃壁を保護し、さらに粘膜細胞からは、過剰な消化酵素を抑制したり、塩酸のタンパク質分解作用そのものを弱める働きをする物質を分泌するなど、様々な防御策を備えているからです。素晴らしく良くデキタ胃。
バランス崩れが痛みの原因
胃痛が起こるメカニズムは主に、不規則な生活やストレスなどの刺激によって、粘液などの分泌量が少なり、胃酸が粘膜を傷つけ、痛みを起こします。頭痛薬や生理痛薬、風邪薬などの薬によってこのバランスが崩れ痛みの原因になることもあります。つまり、痛みは胃壁の内側の末梢神経が存在する部分が、胃酸によって刺激されることによって起こります。大切なのは胃酸と粘液のバランスなのです。
