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彼女の家で必要なものを警察が回収して、そのまま警察は警察署へ戻り、俺は再び病院へ行くことになって警察の車両でそのまま病院まで送ってもらうことになった。

沈黙が続く車内で呆然と外を見ていた。
警察で鑑識のあさごさんをが降りて、若い二人の刑事が乗った車は先ほどの病院へ到着した。

そこからはひたすらロビーで待ち続けるだけで、頭は麻痺して彼女のあのときの姿や後悔、これからどうなるのだろうという漠然とした不安、助かって欲しいと思う自分と助かってからどうするのが正解なのだろうと思う現実の自分の葛藤があった。

13時位に病院に再度戻ってからロビーのベンチで永遠と考えては泣いて考えては泣いてを繰り返していた。その間にも目の前を手術室を移る患者さんと、それを不安そうに見送る家族が通った。
彼女には父親も母親も親族も誰もこない。絶望の淵に追い込んで突き落とした俺しかいない。

いま彼女はどんな状態なのかなにもわからず不安はどんどん膨らんで行った。受付で彼女の名前を伝え状況を聞いてみると、まだ手術が続いているから待つようにといわれるだけで地に足が着かない不安定な時間がひたすら続いた。
数時間して、医師の方が俺の横に座り説明をしてくれた。
「いまは一刻を争うので、重要な点だけを話します。彼女はいまとても危険な状態ですので、もしものことも十分に考えられます。」そのあとは彼女が回復した場合のこれからのことをいろいろと聞かれたと思うがいまいち記憶があいまいで覚えていない。
そして運ばれていく彼女と一瞬会わせてもらえた。
搬送されたときよりも眼球も顔も腫れていて。目はうっすらと半開きのようだった。
医師の先生によろしくお願いしますと伝えそのまま扉の先へ運ばれていった。

再びベンチに座り、変わり果てた彼女の姿が何度も頭をループさせてうつむいていた。
彼女は落下して頭を打って、記憶はあるのだろうか、もし回復しても記憶がなくなっていたりなにか後遺症で俺のことがわからなくなっていたりするのだろうか。そんなことが気になって永遠に続くような待ち時間のなか携帯でそのことも調べたりした。
高次脳機能障害というものが真っ先に出てきた。
主な症状は記憶障害、注意障害や社会的行動障害とあった。
この時点で俺は彼女が回復して意識を回復したら「二人で棚買って、電子レンジ受け取らないとな」と言いながらあの部屋へ一緒に戻る予定だった。
でも彼女はそのことはおろか、俺が誰かわからない可能性がありうるということ。
それを見て、さらにどん底へ突き落とされたような気分になって、とにかく助かってまた日常に戻れればそれだけでいいと思っていた。

そこから何時間たったか。上着のフードをかぶってうつむいていると、肩をぽんと叩かれて上を向くと看護師の方が立っていた。