一昨日は名古屋が三日月だった

昨日は六本木が三日月だった

今日は京都が三日月だった

草木も枯れる秋の真ん中に夜の鴨川を歩いたら
真っ暗闇に月と星が光ってるプラネタリウムみたいに光ってる
恋人たちはどこかに行ってしまって浮浪者がのたれ死んでる
それをただただ見てるだけタバコ吸いながら
今度は
浴衣を着た彼女と夏に来よう

変わらない景色なんてあるのかしら

なんて彼女は言うだろうきっと


頭のなかで3人殺しました
一人はあいつ
一人はあの娘
もう一人はおまえ
みんなやってることでしょう
誰だって一度はあるでしょう
誰にも裁かれない
何にも救われない
オレンジ色の月がずっと此方を見てる
僕の事笑ってる自意識過剰の僕
ほんとは誰も見てやしない
言葉が僕を殺すだろう
言葉があいつを殺すだろう
言葉があの娘を殺すんだ

お前が先だ俺は後で行く
低い声でそう言われる


古びた建物の奥にドアがある
これはただのドアじゃない
もうただのドアじゃない

公園の中に水溜まりがある
これはただの水溜まりじゃない
ただの水溜まりなんかじゃない

港町に雨が降っている
これはただの雨じゃない
最初から雨なんかじゃないんだ


ラジオから音楽が流れてる
イラついてるイラついてる血がついてる
どうか
どうにか

どうにかなりそう

はる