チャイムがなり、昼休みに入っていた。大学の食堂でご飯を食べている3人の学生と昼食をとっている三浦。
お互い知り合ったばかりで会話はどこかぎこちない。まだ自己紹介に近いような話をしていた。
そこへ、一人の男がやってくる
「ここの席空いてますか?」
医学部学生A「あっ、空いてますよ。どうぞ」

三浦「あっ、君は」
沢登「やっぱり君は・・・瑞穂の・・・」
三浦「そうだ。やっぱりそうだ。君は沢登君。沢登君だよね」
沢登「瑞穂のシューティングガード。三浦蘭丸君だよね。この間見かけた時にまさかとは思ったけど・・・」
三浦「びっくりしたよ。雑誌で推薦を断って国公立に言ったって聞いていたけど、ここだったなんて・・・」
沢登「俺もビックリしたよ。瑞穂のメンバーと同じ大学に来てるなんて・・・」
三浦「バスケ部には入ったの?」
沢登「ああ。ここでバスケしようと思ってさ。一からやってみたいんだ。和彦みたいに」
キョトンとしている三浦の友達たち
沢登「ああ、ごめん。話をしていたんだよね。中に入ってごめん。ちょっとした知り合いだったから。三浦君、また今度ご飯でも行こうよ。明日か明後日の昼ご飯でもどう?」
三浦「明日なら3限あるから来てるよ」
沢登「んじゃ、明日ここに来るよ。一度話をしてみたかったんだ」
三浦「うん。わかった。僕も沢登君と会えるなんて思っていなかったら、時間あるなら、朝からでもいいよ。明日午前の授業なかったから」
沢登「ああ、俺1限あるから11時前にここにくるよ」
三浦「うん。わかったよ」
沢登「じゃあ」
去っていく沢登。
医学生「なぁ、三浦君、今の人友達なの?」
三浦「う~~ん、友達でもないかな。知り合いってところ。去年バスケの試合をしたんだ。それの相手高校のキャプテンだった人」
医学生「へぇ~そうなんだ。三浦君バスケやってたんだ。キャプテンやってたって事はあの人結構うまいんだね」
三浦「ああ、すごくうまいよ。とても・・・」
シリアスな顔ですごく意味深く言っている三浦であったが、バスケを知らない3人にとってそれが理解できる事はなく、ちょっとバスケがうまいお兄ちゃんに見えただけだった。
医学生「で、その試合には三浦君勝ったの?」
三浦「えっ、あっ、ああ。うちがギリギリ延長で勝ったかな。本当に強かったよ」
医学生「へえ~そうなんだ。延長になるぐらいの互角の戦いだったんだね。三浦君も結構バスケやってたんだ。延長までやったら僕達最後まで走れないよね(笑)」
三浦「はは。僕もずっと出てたわけじゃないよ。交代しながらとかだよ」
医学生「そうだよね。全国大会に出るような、毎日練習に明け暮れてるような学校じゃないと、一試合も出るの無理だよね。筋肉痛で死んじゃうよ」
三浦「・・・ああ、そうだね。バスケ結構きついから」
医学生「そうなんだ。でもスポーツして体動かすのは気分転換になるよね。俺勉強ばっかりだったし、俺も体動かす為に何か運動しようかな。三浦君にバスケ教えてもらうとか」
医学生「はは。それいいね。三浦君も受験勉強でずっとバスケしてないんだろ?今度どっかに遊びにいった時に教えてよ」
三浦(卒業ギリギリまで練習に付き合ってたから、実は結構最近までしてたって言いにくい雰囲気だ・・・やっぱり沢登君の事とかも知らないんだろうな)
「そうだね。機会があれば・・・」
次の日
三浦「やぁ、昨日はどうも。びっくりしたよ」
沢登「やぁ、こっちもびっくりしたよ。見かけた時はちょっと信じられなかったけどさ。和彦からみんなの進学聞いてたんだけど、君だけバスケを辞めたって聞いてたから、学校聞いてなくてさ。群馬の大学って聞いてたけど、あいつ勉強全くやらないから、大学の名前はバスケが強いとこしか知らなくてさ」
三浦「あははは。そうなんだ。哀川君にも弱点あるんだね。僕等瑞穂のメンバーからみれば、哀川君ってなんか頼りになる人ってとこから始まるから(笑)」
沢登「基本的には俺達も同じだよ(笑)」
と、二人で会話する事は初めてであるが、それなりに長く話込んだ二人であった。
沢登の本心はバスケ部に勧誘する事であったが、話をしているだけでそういう話をする時間はなかった
沢登「神奈川から通ってるの?」
三浦「うん。沢登君は?」
沢登「俺は一人暮らし。高校も3年間親から離れているから、慣れてるっていえば、なれているんだよね。あっ、家、学校に近いからなんか遅くなったら言ってくれていいよ」
三浦「あっ、うん。ありがとう。そろそろ講義始まるね」
沢登「もう、そんな時間か。また今度ご飯でも行こう」
三浦「うん、沢登君もバスケ頑張って」
沢登「ああ、ありがとう。頑張るよ」
この数日後、三浦はふと体育館に足を運び、沢登の練習をみる。
それに気づいた沢登は食事に誘い、その夜三浦をバスケ部に勧誘するのであった。
一度はバスケ部の勧誘を断るが、それを知った藤原にもバスケをするように勧められる。
元々沢登とコンビを組んでいた哀川にも勧められるのであった。
DEARBOYS NEXT
2016年2月4日掲載