先週の金曜日、映画「JOKER」をはじめて観た。


映画の中で、彼が父親と思っていた人物と会うところが一番印象に残った。


「ぼくが欲しいのは 温もりとハグだよ」


彼が勇気を出して叫びながら伝えた言葉である。でも、彼は殴られてしまった。そのシーンが一番暴力的に感じ、休職していたときのことを思い出した。


休職した頃にいつも思っていたことが彼の言葉の中にあった。あのとき、誰かが自分のことを抱きしめてくれたら助かったかもしれない。自分も温もりが欲しかった。でも、残念なことに、周りがうつ病だとわかると、コミュニケーションは減り、周りから避けられ、いつの間にか、家で横になっていた。動く気力もなく、お風呂にも入れず、眠れない夜を長い間過ごした。会社の上司や同僚たちから連絡はなく、誰も顔を見に来てくれなかった。あのとき人生ではじめて孤独を体感した。


いま振り返ると、あのときはとてもつらかったけど、孤独を体で感じることができたから映画の何気ないシーンに愛を感じたと思う。


いい映画に出会えてよかった。