春はどこか心淋しい
別れの時期
旅立ちのとき
そんな場面に出会うたび
会えなくなった人達を
思い出す
逢いたくなる
春の心地良さ
寒い冬を超え
身体が起き出す
心が動き出す
そんな時に
あなたは
何を感じ
何を思い
消えていったの
あなたが生きていた証
年々薄れていく
居なくても
流れていく日常
それでも私は
あなたを忘れない
私の中に確かにいる
日々の出会いを
一つ一つ大切に
例えば明日
私の命が消えたとしても
今日を大切に
一つ一つ丁寧に生きていれば
心残りは小さくなるだろう
いま人間としてここに生きている
その意味はきっと
最後の時に分かるであろう
それを教えてくれたのは
兄よ、父よ、祖母よ
会えなくなった人達よ
あなた達のお陰です
ありがとう
いつも側にいてくれて
ありがとう