Rは少し大人びていた。
話す内容も行動も。
今思えばただの背伸びしたガキクソなんだけどね。
告白なんかはもう覚えていないけど。
形上は付き合っていた。
毎日電話したしメールした。
確実にあたしがRを追いかけていた日々。
たまに電話に出てくれなかった時や
理由もハッキリ分からないまま今日は会えないと
告げられた時はかなり辛かった。
でもTさんと別れたばかりのあたしには
Rしか頼る所が無かったから。
がむしゃらに追いかけていた気がする。
Rの家に招かれる事もあった。
気の強そうなお母さんと妹に紹介された。
二人とも見た目と違ってとても優しく接してくれた。
が、今でも覚えている。
お母さんが少し悲しそうな顔でRを見ていた事。
大人になった今なら分かる気がする。
どうしようもない息子を見つめる目だったと思う。
そしてRは元カノの話をするのが好きだった。
自分がケンカに明け暮れている時に
体を張ってRを止めた事や
Rのお母さんと仲が良かった事。
自分が惨めになっていった。
あたしじゃその元カノの変わりにはなれないのか。
だからRはその話ばかりするのか。
あたしが夢中になるようにするための
作戦なのか・・・
案の定、Rしか見えていなくなっていた。
彼に遊んでいる影が見えたとしても。