鳥心色心 -3ページ目

流星ワゴン

流星ワゴン/重松 清
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父親と息子の両方の感情を描いているもの。運命は変えようと思えば変えられるのか、それとも変えたいと分かっていても結局は変わらないのか。

ブーシー

部屋を借りている家に住んでいる猫のブーシーは、いつも部屋に遊びに来る。

遊びに来てベットの上で寝転んで、ずっとゴロゴロ喉を鳴らせて…、


そのうち眠ってしまう。


そういえば、今借りているこの部屋は、ラプターセンターに関連のある人たちがよく利用しているようだ。

今のインターンやレジデントの人たちも一時期部屋を借りていたらしい。


つまり、ブーシーはいろんな人を見てきたわけだ。



鳥心色心-ブーシー1
ネコ目のブーシー

担当増える、実験開始

20XX/XX/XX


今日になってターキーヴァルチャーのリリースが一時ストップになりそうになった。以前から角膜潰瘍を治療していた左眼の瞳孔の形がゆがんでいて、反射が弱かったためだ。角膜にできた潰瘍の部分は瘢痕化して、曇ってしまっていたので、ミッチがこれでは野生では生きていけないんじゃないかということになった。しかし、結局どうなったのかわからないが、明日の昼過ぎにリリースに行くことになった。


新しく昨日来たノーザンソッウェットアウルとレッドテイルドホーク2件の担当になった。ターキーヴァルチャーがやっと終わったところで安心していたのに。

ノーザンソッウェットは、右翼の前腕部の皮膚が裂けて筋肉や骨が露出している部分を一時的に閉鎖した。ボディラップは何回やってもうまくいかない。また、夕方見たらとれていたので、新しく初めから巻きなおした。アイリンに聞かれて、今日は強制給餌をしていないと言ったら、嫌な顔をしていたので、しなければいけなかったようだ。実際、自分で食べるのかどうかが分からない。昨日はエサを箱の中に置いておいたと書いてあったが、それが残っていたとの記録がなかったため、てっきり全部食べたんだと思っていた。しっかりと確認するべきだった。皮下補液はたっぷりした。とりあえず、10gほどクリーンミートを置いて、食べるかどうかをチェックすることにする。静かであまり暴れないので、調子はあまりよくない様子。


鳥心色心-ノーザンソッウェット1


レッドテイルドホークは、昨日のレントゲンで左上腕骨近位の古い骨折痕がみつかったが、それ以外はこれといったものが見つからなかった。今日も再チェックをしたが、口を開けて呼吸をしているほかは眼もしっかりしていて、血液検査でも貧血などはなし。でも、箱の中では伏せの状態になっていた。午前中は対症療法をして、少しだけガバジフィーディングを行った。午後に再びガバジフィーディングをしようと思っていたが、ミッチに聞いたところ、少し広いケージに移したら様子が変わるかもしれないので、エサを置いて様子を見てみてはどうかと言われたので、そうすることにした。50gのクリーンミートを置いて様子を見ることにした。


アスペルギルスがサブロー培地に生えたので、それを利用してシル○ナ(ヨウ化銀)の効果について簡単に調べることにした。新しいサブロー培地を用意して、アスペルギルスを全面に塗り、それを4分野に分けた。①100%シルピナ、②50%滅菌蒸留水希釈シルピナ、③生理食塩水、④2%クロルヘキシジンをそれぞれその上に塗ってインキュベーターに入れ、37度で経過をみることにした。夕方見たときは、培地が少し白っぽくなってきたが、特にどれかが違うといった様子はなかった。


午後の暇な時間に、ドゥリューに猛禽の血液塗抹と血液寄生虫の観察を教えてもらった。ヘモプロテウスとリューコサイトゾーンの2種類を見た。


夕方、また新しく2件のバルドイーグルがやってきた。1羽は、聴診で右側の呼吸音が聞こえず、レントゲンを撮ったらそれほどデンシティーの高くはない丸いものが体の中にたくさん写っていた。その配置などから見て、ミッチはカビや細菌などによる気嚢内の多発性病変だと言っていた。通常は、週末を迎えるので、このような状態の場合は今日安楽死をするところだが、現在は勉強中の人がたくさんいて、内視鏡の対象としてとてもよいということになり、このまま対症療法をして、来週まで頑張ってもらうことになった。


別の1羽は、頭部の震えなどの神経症状、開口呼吸、ライムグリーンの下痢などがあり、血液検査で血中鉛値がHIとなったため、鉛中毒であると確定した。レントゲンも撮ったが、レントゲン上では鉛らしきものは写っていなかった。安楽死のために薬を準備している段階で高濃度イソフルランを使っている時に、心臓が止まり亡くなってしまった。全血を検査センターに送ってしっかりとした血中鉛値を図ってもらう必要があったようだが、それを習っていなかったため、アイリンが必死に採血をしようとしていたが、すでに遅かった。しかし、その後にミッチが来て、鎖骨間?から心臓にアプローチして穿刺したら、3ml近く全血を得ることができた。まだまだ、細かいことで習っていないことがたくさんあるみたいだ。腋窩部からの心臓穿刺はこの前ルイスに習ったが、頸基部正中からの心臓穿刺は初めてだった。自分がここへ来て2件目の鉛中毒となった。鉛とスチール(鋼)、金属と非金属などの違いや、鉛中毒でもレントゲン上で分かるものと分からないものなどの違いがあることをこれまでに知ることができた。そういえば、安楽死になったターキーヴァルチャーも軽度の鉛中毒だったから、全体としては3件目か。


鳥心色心-バルドイーグル1
鉛中毒になった鳥たちは本当に苦しそう