聴者のミナサン、初めまして。
デフコラム 『思フコト。』へようこそ。
このコラムは、聾者であるワタシが、聾者の視点から見た『思フコト。』を書きつづるものです。
聾者、または難聴者を含む聴覚障害者って
「ただ耳が聞こえないだけで、後は何も変わりはないじゃないか」
と、よーく思われています。
ガ、実際はかなり複雑なもので、聴者世界とはかけ離れた「聾者」の世界が存在しているのです。
また、「耳が聞こえない」=「耳が遠い」と同類のものと思ったらマチガイです。
いわゆる、高齢者の方が年を重ねるにつれ、物音を聞き取る力が落ちていく、
だから、「耳元で大きな声で話せば分かる」のと同じ要領で、
私たちが「耳が聞こえない」と言うと、何人かに一人は必ず
耳元で大きな声で話し始めるのデス。
チ、チ、チガウンデス…。
聾者は、補聴器をかければ確かに音が聞こえるのですが
(あるいは補聴器をかけても聞こえない)
何を言っているのか 分からないんデス。
ですから、
すべては「目」で見るんですね。
・読話(読唇術)
・手話
デ、生活しているんです。
「手話」は、視覚言語であり、聾者にとって欠かせない言語です。
昔は、「手まね」だとか、「みっともない」と蔑まされていたのですが、
テレビや映画などの手話ブームのおかげで、「手話」が聾者にとっての言語であると
認められるようになりました。
ワタシの両親も聾デス。
小さい頃から、聴者の「白い目」を経験してきました。
しかし、今は そのようなこともなく
晴れて街の中で堂々と手話で語れるようになり
嬉しく思っています。
聾者、または難聴者と話すときは、
耳元で大きな声で話すのではなく
①顔と顔を合わせて、自分の口が見えるように、そして口の形を大きく分かりやすいように話してください。
②または、筆談でもOKデス。
③手話で話すことができるのなら、もっと最高にハッピーです(^O^)
始まったばかりのデフコラム『思フコト。』
今後とも どうぞよろしくお願いいたします。