最近(ここ5年くらいか)巷で「暗記しない英語」みたいな甘言をよく聞く。
「ネイティブはいちいち考えない」とか、「イメージが分かれば楽勝」とか、そういう類の。
最近はYouTubeや個人ブログ等で無料コンテンツが溢れてるから尚のこと。
だけど、10年近く英語を教えてる身からすると、「そんな美味しい話あるわけないだろ!」と思ってしまう。
英語は暗記教科である。
教え方や工夫次第では、100の暗記を50や10にすることはできるけど、0になることはありえない。
必ずどこかで、努力して大量の暗記と向き合わなければいけない時が来る。
というのが持論。
ゆえに、「暗記しない英語」みたいなフレーズは詐欺に近いものだと思っている。
理屈をこね回して慣用表現に説明をつけることはいくらでもできる。
そういうコンテンツがこぞって「暗記しない英語」とかいう耳障りの良いフレーズを謳ってる。
たとえば「be independent ofは『独立している』という意味。なぜofなのか?それはofに【分離】のイメージがあるから」みたいな。
そういうのは、一見すげー!と思える。
だけど、多くの場合はその逆ができなかったりする。
「『独立する』⇒be independent of」ができない。ofなのか、はたまたfromなのか、awayなのか。全部それらしい説明はつけられてしまう。
(分離だからofとも、起点から離れてるからfromとも、距離があるからawayとも、なんとでも)
だから結局は、be independent ofを覚えるという、言うなれば暗記の暴力で乗り切るしかない。
でも、「暗記しない英語」とやらは、その泥臭い部分を見なかったことにする。
というより、一見分かるようでよく考えると支離滅裂な理論で煙に巻く。
もちろん、ofに【分離】のイメージがあるということを教えるのは大事。それは俺も否定しないし、そうすることで暗記の負担が減るのは事実。
だけど、「ofは【分離】だからbe independent ofを覚える必要なんてない。英語は暗記するものじゃないんだ。理解すればいい」と言い切ることが危険だと思うのだ。
でも、後半の泥臭い努力を否定し、前半部分だけを見た視聴者に称賛され、礼賛され、信者を生む。
そりゃそうだ。学習者は常に効率を求めてる。
でも、そういう弱みに付け込むやり口って、どうなんだろう。
一番イラッとするのは、そういうコンテンツ内では「学校では教えてくれなかったと思うんですけど~」みたいなフレーズが必ずと言っていいほど使われてること。スタサp
少なくとも俺個人の話をすると、「onが【接触】」なんて、授業内で何十回何百回言ったか分からないよ。