月曜の朝、週の初めの定例会議が始まる。
杉下は重い足取りで会議室へ向かう。
冒頭、課長が親会社の経営状況の説明をはじめる。
「経営環境は日増しに厳しさを増し、さらなる経費削減が求められている・・・」
いい加減、給与カットが半年も続き、いつまでこんな状態が続くのか、月曜の朝から仕事のモチベーションが下がる。まあ、給与カットがなかったとしても、モチベーションなんてどの程度の程か知れているのだが。
くびにならないだけましか。
課長の話の後、他のメンバーからの報告事項がはじまる。
最初に口火をきるのはいつも決まって斉藤だ。
斉藤の言葉は抜け目がない。
詐欺師ってのはこんな話し方をするのだろうかと考えてしまう。
杉下は無意識のうちに、斉藤の言葉には耳をかさなくなっている。
斉藤の言葉が右から左へと流れていく。
各々からの報告事項はどれもたいした話はなく、当たり障りがないところで会議は終わりとなる。
杉下は淡々と持ち場に戻る。
あと、5日と4分の3日、いつもとかわらない業務をこなすだけ。
担当の係りでは部下が業務をこなしている。
この部下たちは自分をどうみているのか、杉下は少しだけ気になったが、気にするだけ無駄とさっさと結論をだし、席につく。
係長なんて、単なるこじ付けか・・・。
組織のあり方を疎む杉下だった。
インフルエンザにめでたく感染!
自宅で隔離生活をおくっています。
熱は1日で下がってしまい、あとは退屈な生活をおくっています。
あす、再診日。
それでウイルスが消えていればめでたく社会復帰です。
インフルエンザの薬(タミフル、リレンザ)も品薄のようです。
お気をつけてください。