二人で閉めたのは
 あの夏の扉
 まだ冬景色のままかな 
 少しだけ覗きたくて 
 ざわめく喧騒を抜けて
 飛び乗った各駅停車

 変わっていく街並み
 あの日から
 追い抜けない
 止まった時間
 砂時計なら何度でも
 戻せるのに

 間違いだらけでも
 掛け違いでも
 それでも良かった
 熱情(コイ)だけが知っていた
 二人の理由

 愛してなかった・・・

 最後の嘘は遠く
 波間に消えて
 無口な指先には
 刹那しか残っていなかった

 あの海へ返した
 さようならの後
 波音が消した
 愛してるが
 今でも優しいイタミの中
 小さく笑っている

 今はまだ春浅い3月始め