ばあちゃんが、親戚の一周忌に出るため、じいちゃんがショートステイに預けられることになりました

ええかっこしいのじいちゃんは人に世話されるのが苦手、きっと負担になっているはずです

休日に、こぞうを連れてお見舞いに行きました


実家から20分ほど、某大学藤沢キャンパスの近くにある施設です

インターホンを鳴らすと職員の方が迎えに来てもらいました

ホールではじいちゃんばあちゃんが静かにたむろしていました

楽しそうな空気はなく、かといって悲惨な風でもなく、ただただ淡々とした空気が流れていました

新築ぽい、南欧風のしゃれた施設でしたが、動物園のにおいがしました

ああ、人はこういうところで最後をむかえるんだなぁと、しみじみとしてしまいました


じいちゃんは4人部屋の片隅で静かに寝ていました

ひげをきれいにそってもらって、こぎれいにしていました


私が話しかけても反応が薄く、調子が悪いのかなと思ったのですが、こぞうが手を握ると満面の笑みを浮かべていました

あとで聞いたところどうやら私が来たのに気づいていなかったようです

ゆっくりボケできたのかもしれません

それはそれで、しあわせなのかもしれません