約一週間ぶりに会社へ。


業務用のスマホは持ってきてたのでメールなどのやりとりは見ていたが、よほどのことがない限り返信は他の人に任せていた。


久しぶりに事務所に来て同僚との挨拶が新鮮だ。

お約束のお悔やみ挨拶のあと、ざっくりと起こった出来事を聞く。

その後はひたすらメールの返信とやらなければならなかった報告などを片付けて行く。


メールを返す。

謝罪して返す。

お礼を交えながら返す。

ひたすら返す。


電話もする。

着歴のある方へ事情を説明し、謝罪の後要件を聞く。

それを繰り返す。


報告を書く。

ただでさえ提出が遅れていた報告を、記憶を掘り起こして文章にする。

記憶があいな部分は取り繕う。

そんな事をしながら「カン」を取り戻して行く。


夕方、一息つきながら思う。

葬儀のあった一週間は、非日常の極みだったなと。

普段接することのない葬儀屋やお坊さんと言葉を交わし、初対面と言ってもいいような親戚と父親をネタに、さも家族だったかのような会話を交わす。


まさに、異世界に行ってたかのような一週間だったと、改めて思う。