預けられ慣れ

マルチーズのアッシュくん。人懐こくて明るくて元気なアッシュくん。ちょっとわがままだけど、そこがとても愛嬌たっぷりです。

アッシュくんは、今回、ペットホテルでのお預かりをしました。アッシュくんにとっては生まれて初めての経験らしいです。

当店のペットホテルは、地元のワンちゃんのご利用はあまりなく、こちらに旅行に来られる方のご利用がほとんどだったりします。だから、一度も会ったことがないワンちゃんをお預かりすることになることがとても多いです。

一度も会ったことがないワンちゃんをお預かりするわけですから、自分の中では確認事項がもちろんあって、まわりくどいけれど、その確認事項を探りながら、お預かりするワンちゃんのことをいろいろと聞いたりしています。まわりくどいことをしなくて、その確認事項を飼い主さんに直接聞けばいいと思われがちですが、「その子は預けられ慣れしていますか？」と聞かれても、飼い主さんはどう答えていいのかきっとわからないはずです。だから、探るしかなかったりします。

もし、預けられ慣れしていないワンちゃんをお預かりすることになったとしたら、たとえば、泳げないのにいきなり泳がされるようなことになってしまうし、泳げないのに泳がされてしまったら、おぼれる可能性が高いわけです。だからまず、泳げるようになるための練習が必要になるし、泳げるようになるための練習は、ペットホテルのお預かりではなく、ドッグトレーニングになってしまいます。ドッグトレーニングっていうよりは、ペットホテルで預けられるようにすることは犬のしつけになるわけですけれど、そのしつけって、トリミングに出してると、じつは自然と身につくことだったりします。

トリミングに出していると、必然的に預けられることになるので、それで預けられ慣れしていくし、そのときに、クレートに入ることになることが多いので、クレートトレーニングも自然と身につくことが多いです。だから、ペットホテルの経験が一度もなくっても、トリミングに出しているワンちゃんだったら、ペットホテルでお預かり出来ることが多いです。あと、仔犬の場合、トリミングに出したこともなくペットホテルの経験がなくっても、経験を積ませるためにお預かりすることもあります。

トリミングに出していなくて、ペットホテルの経験がまったくないか、もしくは一回利用したことがあるっていうときは、どうしようか悩んだりします。一度も会ったことがないとなると、ペットホテルの当日に初めて会って、そのときにペットホテルでお預かり出来るのかどうかを判断して、そのときにもしお預かり出来ないと判断したら、飼い主さんに迷惑が掛かかってしまうので、そういう場合の時は、悩みつつも断ざるをえないところです。

ペットホテルをバンバン利用している場合とか、トリミングを定期的に出している場合はいいけれど、ペットホテルを利用したことがないとかトリミングにも出していない場合は、犬のしつけとして「預けられ慣れ」させていったほうがいいです。なかには、預けられ慣れしていないワンちゃんでもお預かりしているペットホテルとかもあるけれど、預けられ慣れしてないぶんトラブルの話も聞くことがあります。機械とかだったらインストールしちゃえばその瞬間に出来るようになるけれど、犬は機械ではないので練習しないと身に付くことはありません。

当店では、ペットホテルお預かり練習をやっております。半日預かりを何回かやって、それで預けられ慣れさせていくことをやっています。もちろん、犬は機械ではないから、必ず預けられ慣れするとは言い切れないところがあるけれど、腕立て伏せを何回もやっていけば腕の筋肉が付くのと同じで、お預かり練習を何回もやっていけば預けられ慣れの筋肉は付いていきます。まあ、お預かり練習をするよりは、定期的にトリミングにきていただければ必然的にお預かり練習になるので、トリミングに出してもらうのがワンちゃんにとってはいいはずです。