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オレンジ色に輝く防波堤
霧の中かすかにUSJと海遊館の白い光が見える
海には不思議な赤、青、緑の光
ここは色とりどりの光に包まれている夢の国だ
段ボールと青いビニールシートで作られたシンデレラ城
ミッキーマウスの代わりに酔っ払いのおじさんがフラフラ歩いている
深夜0:00
俺はタチウオを釣る為に
この場所に来ていた
タチウオという魚は昼間は
沖の深い所にいて
夜になると光の下に集まった小魚を食べに岸の近くにやってくる
海面の赤、青、緑の不思議な光は夜釣りをしている人達の電気ウキの光だ
魚が掛かればウキは沈み
魚が掛からなければウキは浮く
秋の冷たい風を浴びながら
この不思議な光を見ているだけで
ロマンチックな気分になり
「もしも
悲しみだけ捨てる
海があるなら
君の涙を手にためて星の船を漕ぐ」
とか言ってみる
(・∀・)ゆーよね

深夜1:00
「う~ん…
全然釣れん…なんでや」
「てか、お腹減ったな…」
12時間以上何も食べてない
あれっ?
なんかいい匂いがしてきた!!
チュロスでも売ってんのかな?
と思ったらおじさん達が七輪で スルメを焼いていた

深夜2:00
トラックでやってきたどこかの業者がゴミを海に不法投棄している
横にいる俺に水しぶきがかかる
まるで気分はスプラッシュマウンテン☆
(・∀・)ゆーてる場合か
つづく
