この海外文学『百年の孤独』は単なる物語以上の存在に感じた。
マコンドという町で暮らすブエンディア家の百年を描き、戦争や独裁、家族の愛やすれ違いが、現実と夢のような出来事と一緒に語られます。空から降る黄色い花や、何年も続く雨、死者の帰還など、不思議なのに自然に思える場面がたくさんあります。同じ名前や性格を持つ人々が世代ごとに似た運命をたどり、時間はまっすぐではなく繰り返す円のように流れます。
この物語は、人の孤独やつながり、夢とその代償、そして生きることの複雑さを教えてくれます。
読みやすい本ではありませんが、読み終えたときの深い余韻と、新しい発見の喜びは格別です。おすすめの一冊でした。
