第3話 忘却の解放(カタルシス) 自白~前書き~
この物語はフィクションであり、登場する人物や団体等は実在しません。
~これまでの話~
第1話 静寂の祝杯 三部作
Part1 招待 Part2 検証 Part3 燃焼 第2話 悪夢の蜃気楼
Part1 集結 Part2 混沌 Part3 炎上 Part4 暗転 Part5 共犯 第3話 忘却の解放
Part1 包囲 Part2 焦点 Part3 自白
~登場人物~
江戸川コナン
毛利小五郎
毛利蘭
目暮警部
高木刑事
佐藤刑事
白鳥警部
井上 翔馬(イノウエ ショウマ) 宅配業者社員。
辻村 恵理(ツジムラ エリ) 携帯電話会社社員。
藤澤 隆雄(フジサワ タカオ) タクシー運転手。
~本編~
電話ボックス連続爆破事件の容疑者は3人…
宅配業者社員の井上翔馬…
携帯電話会社社員の辻村恵理…
タクシー運転手の藤澤隆雄…
3人を事情聴取して、あの人の言動に不信感を抱いたコナン…
コナン「犯人の目星はついているけど、証拠がない…」(心の中で)
「ひょっとしたら、犯人を特定する手がかりがまだ車の中にあるかもしれない…」(心の中で)
辻村 「あのぉ、刑事さん…」
「私、そろそろ仕事に戻りたいんですけど…」(お願いするように)
高木 「どうします、佐藤さん?」
佐藤 「そうねぇ…」(考え込みながら)
「高木君、3人の住所と電話番号は控えたわよね?」
高木 「えぇ…」
佐藤 「じゃあ、また後日…」
「改めて事情聴取することになると思いますが…」
「構いませんか?」
辻村 「はい、わかりました。」
藤澤 「刑事さん、私らも仕事に戻っていいのか?」
高木 「えぇ、また改めて署の方まで…」
藤澤 「あぁ…」
容疑者3人それぞれ仕事に戻ろうとしたとき…
犯人を問いつめるため、犯人の車にこっそり忍び込むコナン…
コナン「ねぇ、おじさん!」
藤澤 「何だ、ボウヤ!」
「いつの間に!?」(驚いた様子で)
コナン「おじさん、携帯電話持ってないんだよね?」
藤澤 「だから、さっきも言ったろ?」
「携帯電話の調子が悪かったから、仕方なく公衆電話を使ったって!」
コナン「誰に電話したの?」
藤澤 「会社と連絡を取りたかったんだよ!」
コナン「人って不思議だよね…」(見透かした様に)
「予期せぬ事を聞かれると、焦ってつじつまの合わない事を言ってしまう…」
藤澤 「どういう意味だ!?」
コナン「普通、タクシー運転手が会社と連絡を取り合うには…」
「無線を使うでしょ?」
「さっき調べたけど、この車の無線…」
「まさか壊れてるなんて言わないよね?」
藤澤 「ボウヤ、なかなか賢いじゃないか…」
コナン「じゃあ、認めるんだね?」
藤澤 「あぁ…」
「確かに携帯電話は壊れちゃいないし…」
「電話ボックスに爆弾を仕掛けたのは、この私だ…」
コナン「どうして?」
藤澤 「私には、もうすぐ二十歳になる一人娘がいた…」
「半年前、その娘が電話ボックスの前で通り魔に襲われて命を落としたんだよ。」
「携帯電話を落としたっていう連絡を公衆電話から私にくれた直後だった…」
「犯人は未だ捕まらず…」
「最愛の娘を失った悲しみがわかるかい?」
コナン「娘さんを失った辛さから、次々に電話ボックスに爆弾を?」
藤澤 「あぁ…」
コナン「おじさんは間違ってるよ!」
「悪いのは通り魔であって、電話ボックスじゃない!」
「きっと娘さんも望んではいないはずだよ…」
「父親が犯罪に手を染めてしまうなんて…」
「ただ、人通りの少ない時間帯に爆破させたのは…」
「誰も犠牲者を出したくなかったからでしょ!?」
藤澤 「あぁ…」
コナン「そういう優しい気持ちが残っているのなら…」
「自首してよ!」
藤澤 「そうするよ。」
「まだ名前を聞いてなかったな。」
「ボウヤ、名前は?」
コナン「江戸川コナン、探偵さ…」
その後、コナンの手柄で犯人が自首し…
電話ボックス連続爆破事件は幕を閉じた…
佐藤 「すっかり暗くなっちゃったわね。」
高木 「そうですね。」
佐藤 「ねぇ高木君、これからご飯でも食べに行かない?」
高木 「いいですね!」
佐藤 「白鳥君はどう?」
白鳥 「僕は遠慮しておくよ。」
「二人の邪魔をするわけにはいかないし…」
「それに、明日は彼女の見舞いに行かないといけないので…」(去り際に小声で)
佐藤 「えっ!?」
「白鳥君最後に何言ったかわかった?」
高木 「いえ…」
---- 第3話 忘却の解放 完結 ----
※次回作の第4話「殺戮の救急救命(さつりくのコード・ブルー)」は6月下旬公開開始予定
~Next Conan's HINT~
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