千数百年の時を育んできた日本の香り文化。
日本の香りの歴史は6世紀の仏教伝来を緒に形成されてきたといわれています。
香木や香りのよい漢方生薬等の香料を焚き、人々の祈りや願いを芳しい香りに託す。こうした宗教的儀式が広がる一方、香を炷く習わしは貴人たちの優雅な生活文化の一つとなり、室町時代には炷いた香木を当てる香り遊びが発展して芸道となり「香道」が生まれました。
江戸時代には、お香・お線香づくりの技術がさらに発達し庶民の生活にも取り入れられてきました。
現代にも使われているお香・お線香は、この長い「香」の歴史の中に位置づけられています。