~これでいいのか、八千代市議会!!~
どうして?「庁舎長寿命化への再検討」「説明会の開催」を求める請願を議会が不採択! 
市庁舎整備は、あくまでも市民合意で推進せよ!

●市民が市庁舎整備に関する2つの請願を提出!
2月20日には新年度予算が議論される3月議会が開会されますが、去る12月22日に12月議会が閉会されました。現在、八千代市政における大きなテーマの一つとして老朽化に伴う市庁舎整備問題があります。市庁舎整備に関する、これまでに経緯としては、平成23年に耐震改修方針が決定。平成24年には最上位計画である「第4次総合計画・前期基本計画」にも耐震改修が明記され、平成28年3月の「第4次総合計画・後期基本計画」でも、あらためて「改修・補強事業計画」が明記されていました。それが長年かけて議論したうえでの、よりよい結論だったはずです。

 

しかし、秋葉当時市長は十分な再検討に向けた議論もなく、平成27年8月に突然、105億円での建て替え方針に転換。市民への説明も合意もなくの方針転換は、まさに民意不在の独断でした。2月に市が主催した「説明会」も問題が周知されておらず、参加した市民は僅か20名ほど。会場では「建て替えありき」の説明に参加した市民から批判の声があがりました。

 

あらたに昨年6月に登場した服部新市政でも、市庁舎整備については秋葉路線がそのまま踏襲されています。本年7月に実施された市民アンケート調査も、約105億円(予定)という大事業にもかかわらず、適否の判断に不可欠な市財政の現状について資料・説明が全く示されていませんでした。そこで市民が、「市庁舎の長寿命化改修の適否を判断する建物の検査実施を求める件」(請願第8号)そして、「市庁舎整備に関する市民説明会を市内7地区で実施する件」(請願第9号)の二つの請願を提出しました。

 

●委員会・本会議で反対意見がないのに「不採択」になる摩訶不思議!
請願8号の趣旨は「建て替えありき」ではなく、建物の鉄筋やコンクリート等の強度調査・検査を実施し、改修の適否を判断する必要があり、強度調査・検査を行うことが必要だということです。また、請願9号の趣旨も一連の市の対応が建て替え方針を急ぐあまり、いま何が起きていて、何が問題なのか、どのような方向性が求められているのかということが市民には全く見えていないという状況だから、各地域で説明会を開催することを求めるという両請願は至極当然の内容です。

 

だからこそ、請願の付託常任委員会である総務常任委員会での協議では、反対意見はありませんでした。ところが、いざ採決になると自民・保守・公明党会派などによる「反対多数」で不採択。総括審議でも同様。これはどういうことなのでしょうか。社会一般では到底考えられません。一方で請願に賛成し、意見を表明した議員らもいましたが、「少数意見」として隅に追いやられてしまいました。これが八千代市議会の実態です。こんな市議会は変えなくてはなりません。(下段の一覧参照)

 

●どうする?借金730億円と市内公共施設全般の老朽化!
現在、八千代市は財政難にあります。借金総額は約730億円。実に1世帯平均で約87万円の借金に換算されます。関東圏類似団体の主要財政指標でもワーストクラスに位置するなど厳しい状況にあり、庁舎整備事業費の縮減が強く求められています。

 

市側の説明によれば、経常収支比率の悪化を始め、財政の硬直化は深刻化を増し、来年度の予算づくりでも各部署の要求配分や、義務的経費も抑制しなければならない財政状況であります。さらには全国の自治体の課題である、公共施設の老朽化対策が八千代市では大幅に遅れています。財源が無いからです。これまで八千代市は財源不足を健康保険料の値上げや市民サービス低下、新規事業停止などで乗り切ろうとしてきており、そのシワ寄せを市民に押しつけてきました。このような背景を無視した施策は市民負担を増幅するものです。「建て替えありき」の方針は見直すべきです。

 

●服部市長と市議会は市民の声に真摯に耳を傾けよ!
昨年の市長選で、はっとりノミクスなどと称し、「東葉高速鉄道の運賃値下げ」「京成線高架化」「子育て支援」など、バラ色の公約を掲げた服部新市政でしたが、ここまで期待外れ、看板倒れでした。また、これまでの反秋葉の姿勢から一転し、自民党系である服部市政に歩み寄る自民・保守・公明党会派。「多数派与党政権」として緊張感のない行政と議会の関係は、結果的に市政は民意が反映しづらくなります。

 

市政の主役は私たち市民です。服部市政が秋葉前市長と同様にパフォーマンスで終わるのか。「自分は有権者の信託を受けたから何をしてもいい」と勘違いをしている議員による議会運営。これらは市民にとって有害以外のなにものでもありません。服部市政と議会に対しては市民の厳しい監視の目を強化する必要があります。
 

●請願に賛成した議員(順不同・敬称略)
堀口明子、植田進、伊原忠(日本共産党)
原弘志、橋本淳(新・みんなの広場)
菅野文男(無会派)
高山敏朗(請願9号は反対)(無会派)
三田登(無会派)

 

●請願に反対した議員(順不同・敬称略)
林利彦、西村幸吉、江野沢隆之、伊東幹雄(自由民主党)
木下映実、正田冨美惠、緑川利行、末永隆、立川清英(公明党)
横山博美、林隆文、小澤宏司(市民クラブ)
山口勇、河野慎一、松﨑寛文(新未来)
奥山智(無会派)
塚本路明(無会派)
*成田忠志議員は議長のため賛否せず)