~12月市議会に市庁舎整備に関する2請願を提出~
不当にも不採択!さらなる市民合意を求めよう!

●写真は請願の賛成討論をする三田議員、堀口議員

 

市民が主役の市政を実現する会は、市民合意がなされていない「市庁舎建て替えありき」の方針には反対です。

 

この間、「市庁舎建て替え問題市民フォーラム」や「市庁舎建て替えを考える市民の集い」の開催、市長への要請、宣伝行動、市議との連携もしつつ、財政状況を踏まえたうえで、耐震化・長寿命化を見据えて、市民合意を前提とした市庁舎整備を求めて運動を展開してきました。

 

12月議会では市庁舎整備に関する2請願を提出。三田登議員、堀口明子議員らが請願の賛成討論をして奮闘しましたが、自民・保守会派、公明党会派らの反対で、残念ながら不採択となりました。

 

今後とも、あらゆる方策を駆使して運動を継続・拡大させてゆきます。なお、2請願は下記の通りです。

 

市庁舎の長寿命化改修の適否を判断する建物の検査実施を求める件
【請願の趣旨】
八千代市は、昨年8月、市庁舎整備について、それまでの方針「耐震補強及び大規模改修」(約30億円)を、「建て替え」(約105億円)に変更し、現在、整備手法について「市庁舎整備手法等専門会議」で検討しています。

 

市財政は、市債570億円、後年度負担153億円、関東圏類似団体の主要財政指標でもワーストクラスに位置するなど厳しい状況にあり、庁舎整備事業費の縮減が強く求められます。

 

先に行われた「市庁舎整備に関するアンケート」結果の分析でも「市の財政状況や市民負担への影響を懸念する意見が多いことから事業費の縮減に努める必要がある」と説明しています。

 

「建て替えありき」ではなく、「耐震化」とともに建て替えと比べ「4割程度のコストダウンにつながる」(「学校施設の長寿命化改修の手引」文科省)長寿命化も合わせて検討する必要があります。

 

千葉県は公共施設の更新費用等の負担軽減を図るために、鉄筋コンクリート造等の目標使用年数を建築後80年に延長する「長寿命化計画」を打ち出しました。

 

八千代市においても公共施設の更新時等には「公共施設等の長寿命化のためにできる工夫はないか」(「公共施設等総合管理計画」)、という視点で検討することとしています。

 

長寿命化改修を実施するためには、建物の鉄筋やコンクリート等の強度調査・検査を実施し、改修の適否を判断する必要があります。以上の理由により下記の事項を請願いたします。
 

【請願内容】
1.市庁舎の長寿命化改修の適否を判断するために、建物の鉄筋、コンクリート等の強度調査・検査を行うこと。

 

市庁舎整備に関する市民説明会を市内7地区で実施することを求める件
【請願の趣旨】
八千代市は市庁舎整備を「建て替え」(事業費約105億円)する方針で進めています。しかし、この整備方針は市民が十分理解し市民合意が得られているとはいえません。

 

その理由の一つ目は市民への説明会が絶対的に不足しているためです。市が唯一行った2月の市民説明会参加者は僅か23名でした。二つ目は市民に対し正確で丁寧な情報提供が行われていないことです。先に実施した市民アンケート調査も、105億円という事業で、適否の判断に不可欠な市財政の現状について、資料・説明が全く示されていません。事業の説明では「耐震補強・大規模改修」を否定するなど「建て替え」に回答を誘導する内容でした。

 

市庁舎はいうまでもなく市民の共有資産であり、どのような整備にするかは最終的には市民の判断に委ねられるべき事柄です。

 

市庁舎に対する多様な異なる意見の存在を前提としながら、話し合いと熟議に依拠した住民自治に基づいた意見の反映と集約が求められます。そのためには市民への正確な情報提供と丁寧な説明が必要と考えます。以上の理由から次の事項を請願いたします。
 
【請願内容】
1.市庁舎整備に関する市民説明会を、睦、高津・緑が丘、大和田、八千代台、勝田台、村上、阿蘇の7地区で実施すること。