歯は顎の骨の中に根っこが埋まっていて、頭の部分だけがおもてに顔を出しています。
抜歯した歯を患者さんにお見せすると、歯の根っこはこんなに長いんですね。
と、びっくりされることがよくあります。
人が噛みしめる力は非常に強いですから、
見えている部分より長い根っこがないと歯は長持ちしないんですね。
その根っこは、歯根膜という柔らかい膜に包まれて顎の骨の中に埋まっています。
歯根膜は、骨との接着剤?であり、噛む力を和らげるクッションであり、噛む感触を味わう神経でもあります。
歯を長持ちさせるということは、歯根膜を長持ちさせるということ。
と、私は考えています。
歯周病は歯根膜を減らし、歯を支える骨が無くなるのです。
歯の神経を失うと歯が割れやすくなり、割れ目の歯根膜のないところから骨がなくなるため、歯を支えられなくなります。
やはり歯周病予防、歯の神経を保存すること(すなわち虫歯予防)が非常に大切ですね。
また、歯根膜があるおかげで歯の移植を行うことができます。
例えば、残念ながら奥歯の抜歯が必要な場合、
条件さえ合えばですが、親知らずを抜歯した場所に移植することができます。
インプラントももちろん良い治療ですが、できれば自分の歯を役立てたいですよね。
歯根膜のお話でした。
大橋 隆宏
高円寺の歯医者 デンタルクリニック高円寺