先週の某国際法学会の年次総会で、国際法の実効性についての話をするパネルを聴きに行った時のこと。


国際司法裁判所のヨーロッパ出身の判事がパネルの一人でした。その判事が話をした時に、日本が捕鯨で裁判に負けた後に日本が非常に不服ではあるが従うと表明したことを褒めて、モデル的対応だと言いました。そこまではまあ、良かったのですが、次に、1932年の満州についての国連決議の後の対応とは全く正反対だと言いました。これはちょっと気に入らなかったですね。そんな昔のことを持ち出すのが不思議だったし、未だに日本を貶めたいのかと思いました。(そういう意味で言ったのではないと思いますが。)だいたい、出席者のうちのほとんどはそんな昔の事は知らなさそうでした。中韓の人もそんなにいなかったし。お年寄りの方の覚えている事って違うなと思いました。若い年代(私は含まれませんが)とは認識の対象が違うわ、と思いました。


さて、今さら国際司法裁判所の判事を調べてみると、年齢幅がかなりあります。誰も1932年には生まれていない、、、、と思ったら日本人の判事は一番高齢で1932年生まれでした。二番が欧州出身の1937年生まれ。そっか、第二次大戦とその戦後を子供時代に体験しているのですね。