上院のイノウエ議員が亡くなり、昨日は議会でセレモニーがあったようです。
“Inouye became
イノウエ議員は、第二次世界大戦中には日系アメリカ人で構成された442連帯戦闘団で活躍され、その後50余年にわたり議員を務められました。日系アメリカ人の部隊はことさら危ないところに送られたとか。
私はイノウエ議員の隣に座ったことがあります。それはどうでもいいんですが、イノウエ議員は本当にすごいんです。
アメリカで5月は“アジア系アメリカ人の月“なのですが、数年前、小さい某アジア系団体の会長をしていた私は、某所の5月のアジア系アメリカ人月間の行事委員会の委員に自動的に任命されてしまいました。そこでメインの行事のメインのスピーカーの要請を誰にするかということを決める時に、何も知らなかった私は、イノウエ議員がアジア系アメリカ人の中で一番エライんだから、イノウエ議員に最初に当たろうと言い出しました。イノウエさんが来てくれなければ次の人に当たろうというけっこう軽い気持ちでした。イウノエ事務所はなかなか返事をしてくれなかったのですが、結局イノウエ議員は15分くらい顔を出してスピーチしてくれました。スピーチの前の数分間私は議員のお隣に座っていたわけです。
彼のスピーチは素晴らしかったしおもしろかったし、何と言ってもその場の誰もが「この人はすごい!」と思わせる雰囲気があったのです。オーラが出ているとでも言うのでしょうか。圧倒される感じです。みんな立ち上がって一所懸命拍手する中、彼は退場していきました。
その後、そこに来ていた私の上司(白人)が、私のところに来てgreat man … great man…とぶつぶつ言っていました。それから、行事委員会の議会関係担当の人が来て「イノウエ議員は今まで何度も頼んでも一度も来てくれたことがなかったのよ。彼が来てくれて本当に良かった。あなた、何かコネがあったの?」と言われました。無知というのは恐ろしいものです。。。