専門職ではない仕事において、日本人従業員は普通に仕事をしているだけで“すごくできる”と言われるとよく聞きます。他の人がひどいから。段取りができない、計画性がない、時間を守らないetc. アメリカの仕事のスタンダードが低いので、顧客の立場でも苦労します。最近、ある日本人が、アメリカで人と関わるとあのいい加減さとミスの多さと態度の悪さに疲れてしまって引き込もりぎみになったと言っていました。聞いた時にはぴんとこなかったのですが、最近のできごとで私も共感できるようになりました。
50ドルの買い物をしたら10ドル割引のクーポンを持って、50ドル以上の買い物をしました。ところが、ストアクレジットカードで支払う以外はクーポンは使えないとレジの人は言うのです。そこで、クーポンを読んでみましたが、そんなことは書いてありません。クーポンのどこに書いてあるのですか?と聞くと要領を得ない返事が返ってきます。押し問答をした後、レジの人がマネージャーと2回相談して、最後にマネージャーが何か入力して割引になりました。ゴネ得しようとしたわけではないので「結局どういうことだったんですか?」と聞くと、「僕が間違っていました」と言うのですが、よくわかりませんでした。そこまでは私の知ったことではないのでそれ以上追求はしませんでした。レジの人が終始感じがよかったのが救いでした。
そして銀行。つい2ヶ月前にも定期預金が満期になったとき条件を変更して定期を作り直したのに元のとおりになっていたというトラブルで1時間以上その銀行のいろんなところに電話して直させたということがあったばかり。今回は、口座のうちの一つからお金が引き出せないというトラブル発生。「今、口座解凍の手続きしてますから」と言われて待つも、長くかかり、脚が疲れてきたので勝手にいすに座る。窓口の人はどうすればいいのかよくわからないようで、他の窓口の人が手伝ったりしましたが、それまで何もしないでおしゃべりしていた副支店長が助けに来たのは20分以上過ぎてから。結局時間がなかったし副支店長もわかっていなかったようなので、35分待った末にお金を手に入れないまま帰りました。下々の従業員を怒ってもしょうがないので、なんで副支店長が助けに来るのが遅いのかということと副支店長がどうして手続きを知らないのか、ということを怒りました。次の日銀行のカスタマーサービスに電話するも、休日で、“詐欺防止課”でないとわからないから平日にそこに電話してくれと言われました。次の日詐欺防止課に電話すると、IDを持って銀行にもう一度出向かないと解凍できないと言われました。それはそれとして支店の無能さについて不満を申し入れたいからと不満係りに回してもらうと、不満を申し入れた後、口座を解凍するにはもう一つ証明が要ると言われました。今度は支店に電話して、もう副支店長に会いたくないから店長とアポをとって手続きしてもらおうと思ったら、店長から今電話で本部と議論して口座を解凍させました、もういつでもお金は引き出せます、と言われました。疲れた。