10年くらい前に、アメリカで再生紙を使ったトイレットペーパーを普通のお店で見ることはありませんでした。日本では既に普通に売っていたので、アメリカで見つけられないことにびっくりしました。そのうちオーガニック食品を売るお店では再生紙のトイレットペーパー、ランチナプキン、ペーパータオルを売っていることに気がつきましたが、値段が高かったので買う気になりませんでした。その後、ホールフーズでストアブランドの再生紙製品が、まあ許せる高値で手に入るようになったので、そういうのを買うようにしていました。このごろは、大きなスーパーでは、どこでも再生紙の紙製品が手に入るようになりました。より多くの環境問題に敏感な人が買うようになり、値段も少しは下がってきています。アメリカでも、オフィスビル、図書館・美術館、レストラン、ショッピングセンターのトイレでは昔から再生紙を使ってましたが。


以前、有名な俳優が「外国に行くときに持っていくものは」との問いに対して「二枚重ねの柔らかいトイレットペーパー。ヨーロッパでは高級ホテルでもそんなに柔らかくないのがついていたりする」というようなことを答えていました。「そんなことを答えるか?!」との感想の他に、アメリカ人はトイレットペーパーは白くてふんわり柔らかくなきゃいけないと思っているんだな、と思ったことを覚えています。また、Consumer Reportという有名な商品ガイド雑誌でも、再生紙を使用したトイレットペーパーは unpleasant と評価されています。確かに、よそのお宅で真っ白で柔らかいトイレットペーパーをさわってみると、違いはあきらかですが。


1ヶ月ほど前にワシントンポストに環境活動家がトイレットペーパーに再生紙を使うように求めていると言う記事がありました。(David A. Fahrenthold, Environmentalists seel to wipe out plush toilet paper, Sept 24, 2009)やっと大手新聞でも話題になるようになったか、と思いました。でも、記事にもありましたが、アメリカ人の白い柔らかいトイレットペーパーを求める気持ちは強くて、そう簡単には再生紙製品に乗り換えしそうにないようです。私も家ではお客用にそういうペーパーを用意しておいた方がいいのだろうか。。。