最近2件の人種差別が疑われる事件がニュースになりました。



1 黒人が主な夏季子供学校のグループが、白人のみのコミュニティーの会員制プールと週1午後に使わせてもらう契約をしていたのに、白人プールメンバーが人種に基づくと思われる不満を言い(黒人の子供たちも聞こえていた)初日のうちに契約解除され、追い出された。



これがアメリカの現実だ!というわけではないです。人々の反応は、「いつの話?今は1960年代じゃないのよ!」とびっくり。珍しい出来事だからこそ大ニュースになりました。プールは、人種の問題ではなく人数が多かったのでセキュリティの問題だったなどと当初言い訳していたが、後に夏季子供学校にやっぱりプール貸しますと言った。



2 ハーバードの黒人教授が出張から帰ってきて最初自宅の鍵を開けられず、ドアをこじ開けようとしていたので、近所の人が強盗かと思い通報。警察官が来たのは教授が家に入った後だったが、侮辱的非協力的態度だったので逮捕。教授側は免許証で自宅であることを証明した(この点は争いない)のに逮捕される言われはない、典型的な、白人警察官の人種的偏見に基づく行為だ、と主張。警察は後で容疑を取り消した。オバマ大統領が警察は愚かだったと言った。白人警察官は、人種は関係ない、職務を遂行しただけだ、謝罪はしないと言明。



私は、この件は、両方の言い分と状況を良く吟味しないと判断できない問題だと思います。偉い(ハーバード教授を含む)人(特に年配の人)の中には、自分はいつも特別扱いされるべきだと思っていて、普通の人や地位が高くない人(警官を含む)に失礼なまたは勘違いした態度をとる人が結構いるから。それに、行政の長として(市の警察と連邦政府は組織は違うが)よく調べもしないで警察の批判をするのは良くないと思う。だからオバマ大統領は“人種”に飛びついてコメントしないほうが良かったと思う。