その国の言葉の読み書きが十分にできない外国人が、その国の法律の専門家になれるでしょうか。


私の知っているアメリカ人が、中国の知的財産権の本を出すそうです。その話を聞いて、がっかりしました。その人は中国語の読み書きがあまりできないからです。その話を教えてくれた人は、私の否定的意見に、一応最初は「あの人はゆっくりなら、なんとか中国語が読めるみたいだから。」と擁護しようとしました。私が、「その論法なら私はフランス語とドイツ語の法律の本が書けてしまう!」と言うと、笑っていました。 日本でフランス語のあまりできない人がフランス法の専門家だと言っても相手にもされないですよね。それが、アメリカではそういうのが結構ありなのです。アメリカ人はおかしいと思わないのだろうか!? 


DCの某ロースクールにも、今はリタイアしたかもしれませんが、そういうアメリカ人の日本法の助教授(テヌアートラックではありませんでしたが)がいました。本も出しています。私は日本語の話せない日本法の先生を採用しているロースクールには、日本人留学生が抗議すべきだと思っています。


しかし、もちろんそういう人ばかりではありません。他のDCロースクールで以前Deanをしていた日本法専門家は日本語の読み書きがきちんとできました。あ、それから、法曹会のMさんは本当に日本語ができます。