★大ネタバレです
これから読む可能性のある人は読まないで★
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私は安定のAudibleで愉しみました。
塩狩峠 三浦綾子著
メインのナレーターは斉藤範子さん
これがまた良い声で、この作品にすごくマッチしている
上品で、どこか厳かな感じ
聞き取りやすい、女性にしては低めのお声でした
舞台は明治時代、キリスト教徒が耶蘇(やそ)と言われ、差別されていた頃のお話
仏教過激派の祖母に育てられた主人公、永野信夫はキリスト教徒が大嫌いだった
祖母の教育が原因にある
耶蘇は人を食べる、耶蘇は魔法を使って人を貶める
そう育てられてきた
また、信夫の母は、信夫が幼い頃に死んだと聞かされていた
それが、子供には耐え難い、大人たちの“嘘”だった
祖母は、耶蘇であった嫁を、信夫が乳飲み子の頃に追い出したのであった
息子に、別れろと言ったのに、息子はその嫁の家に通っていて、さらに子供(信夫の妹)までこさえていた
それを知った祖母は激怒し、脳溢血でそのまま死ぬ
死んだあと、母の菊は家に戻ってきた
「お母さん、どうして幼い僕を置いてこの家を出ていったの?
そんなにヤソが大事なの?」
こりゃ子供にはキッツーーーイ事実ですよね。
そんな過去があるから、信夫はずっとずっと、キリスト教が大嫌いだった
信夫は、小学校の頃、吉川という大親友ができる
その妹、ふじ子に恋をする
ふじ子は生まれつき、片足が弱く、周りからもいじめられる
でも、常に明るい子だった
そんなふじ子に、信夫は惹かれていく
吉川は、家庭の事情で蝦夷くんだり(北海道の僻地、の意)へ渡る
しばらくして、札幌にいる吉川と妹ふじ子が、信夫のいる東京へ訪ねてくる
そこで、吉川はふじ子に縁談があることを信夫に告げる
ふじ子への恋心をまだ自覚できていなかった信夫は、おめでとう、と言うより他なかった
北海道へ帰った吉川から手紙が届く
ふじ子は、北海道へ帰った頃から具合が悪く
結婚を前に、結核とカリエス(結核菌が脊椎に入り込む疾病?)になる
縁談相手は1年ほど待っていてくれたが、やがて縁談を破棄して別の女性と結婚する
その間も、信夫はふじ子に手紙を寄越していた
身体が不自由なふじ子のために、東京の花々を押し花にして送っていた
その度に、ふじ子は心から喜んでいる旨の返事を送っていた
信夫の妹、待子が岸本という男と結婚する
信夫はふと、数年でも北海道に行ってみたいと漏らす
岸本は、「お兄さん、2、3年くらい、北海道に行ってみるのも良いのでは?」
と快く背中を押した
信夫は、北海道へ渡った
後に、その行動力の源は、ふじ子への恋心だと気が付く
「肺病だろうとカリエスだろうと、治るまで待つ、だから、ふじ子さんと結婚させてください」
そう、吉川に告げるのだが、吉川からは衝撃の事実を知らされる
「永野くん、君はふじ子の重大な部分を見逃している
ふじ子は、君が大嫌いな、キリスト教徒だよ」
ある日、信夫は道端で熱心に教えを説く宣教師に心を打たれ、キリスト教徒になりたいと思う
その宣教師から告げられる
「君、一節でよいから、聖書に書かれていることをとことんまで実行してみなさい
自分が、いかに罪深い人間なのかが分かるはずだ」
これを言われ、信夫は、職場で他人の給料をくすねてしまった同僚の隣人になろうとする
その結果、ふじ子の近くにいられる札幌から、旭川への転勤を命じられる
それでも信夫はずっと、その同僚の隣人であり続けた
暇を見つけてはふじ子を見舞った
ふじ子はどんなに身体の具合が悪くてもいつも明るかった
「今日はこんなお花を持ってきてくださったのね
信夫さんは、きっと大きなお屋敷の前で、このお花を摘んでくれたんだわ
近くには小さな子どもが遊んでいるの、そうでなくって?」
こんなにも前向きな彼女を彼女たらしめているキリスト教は、なんて素晴らしい宗教なんだと感じていた
彼女は絶対に治る、治らないのであれば、その間僕は誰とも結婚しない
「お願いよ、信夫さんは健康な方と結婚してください…」
そう言うふじ子を跳ねのけて、信夫はふじ子へプロポーズする
5年が経ち、ふじ子は回復した
年が明けたら、すぐにでも結婚したかったが、吉川の妻が臨月ということもあり、結納は2/28の予定となった
当日、信夫の出張先から札幌へ向かう汽車が、塩狩峠で大事故を起こす
立っているのもやっとな急勾配の峠を越える前で、汽車と客室車両が分離してしまう
客室車両はみるみる逆行していく
信夫は鉄道員だったこともあり、ブレーキまでたどり着くが、踏んでもスピードは落ちても止まらない
カーブに差し掛かる前、このスピードなら自分が止められると思った
ふじ子、菊、待子の顔が大きく頭をよぎるが、それを振り払って線路に飛び込んだ
車両は信夫の身体を乗り上げたことで、停止した。
______________
嫌な予感がしたんだよぉぉぉぉ😭😭😭
結納の日取りを決めた日、ふじ子が信夫を駅まで送るといって聞かなくて
でも信夫は、ふじ子の身体が心配でそれを断ったのよ
いつもなら大人しく言うことを聞くふじ子が、おかしいな、と信夫も感じていたのよ
これ、どっちか亡くなるパターンやろ?!
ふじ子か?!?!?!(何も知らんで読んだ人)
て、なったら…
そうだよね、タイトルは“塩狩峠”ですものね…
死んでしまったのは信夫の方だったよ
しかもさ、妙にリアルだなぁと思ったら、この永野信夫には実在したモデルの方がいらっしゃったそう。
塩狩峠での客車の暴走と、それに身を投じて殉職した熱心なキリスト教徒の方がいたんですって
驚きだ。
今の日本は信仰心に熱くないから、というか何を信じるかなんて自由だからさ
なにをそんなに熱くなってほかの宗教を否定する?
信夫は早くふじ子への恋心を自覚しろよーー
と、現代人だからこそ感じるまどろっこしさがあった
いや明治時代ですもんね、そりゃあ差別もありますわな
その昔があって今があるからな。
さてー、明日から何を聴こうかな
とりあえず、感想書き殴り
Au revoir