「そろそろいくね」って言って出ていった君の背中はいつもより遠くて




もう隣に並んで歩けることはないんじゃないかって思った




そういうときの直観っていうのはほんとうに鋭くて




そのあとすぐ疎遠になってしまった









目を輝かせながら未来を話す君を見て




私はそのまぶしさを全身に浴びた




なんの夢もない平凡に生きる自分を見て




私はその事実に目を背けたくなった




「傷つきたくないだけでしょ?」




って行動しない私に向かっていう君。








そう、その通りなんだよ




行動しなければ失敗もない 




そんなの当たり前で




結局自分が一番かわいいし、現状に甘えているだけなんだよね




君にはそれも見透かされている







でも今動かなきゃ




全てを捨てる覚悟を持たなきゃ




私は何になれるっていうんだろう







そう思っているうちに君は出ていった




私はとっさに追いかけた

 

 

 

靴のかかとを踏んだまま走り出した




だけど、追いつくことはできなかった




もう手の届かない場所にいる







そう悟った私はその場に5分ほど立ち尽くしていた




そのとき見上げた空はたまらなく青かった