時間と日にちと曜日と自分と。

時間と日にちと曜日と自分と。

頭に浮かんでは消える気持ちを徒然なるままに・・・




田舎に泊まった翌朝、
ソファでまったり寛いでいたら、

娘が「あれ何?…葉っぱやんな?」と言う。


娘の指差すその先に、

黒い枯葉のようなものが転がっている。

近付いてよく見てみると、

何やらうぶ毛みたいなもんも生えてるし、

そこから小枝の節みたいなものも出てる。

「げっ!コウモリやん!!」

娘がギャーッと悲鳴を挙げて、

(ジェットコースターかよってくらいの)

慌てて、ばあちゃん(母)呼んで来ると、

その辺にあった息子の宿題ファイルで

さっと掃き出した。

「きっしょー」と怒る息子に

「あっごめんごめん笑。もう死んでるやん」。

おばあは強し。


それにしても、

ゆうべは居なかったのに、

いったいどこから出て来たのだろう。

しかも死んでたのに。


そういえば、

1ヶ月前にも夜中に大きなムカデに刺されて

両親共にえらいめに遭ったらしく、

布団をひっくり返しても見当たらず、

タンスの裏やら押し入れの隙間やら

どこを探しても結局出てこなかったそう。

まあ古い家なので、

どこからでも入れもすれば

出られもするだろうが。


それでふと思い立ったのは、 

ひょっとして、わたしから出た“虫”…?

親にも子にも、

深く沈殿している汚泥が在って、

実家に戻るとなると、

かき混ぜられてすぐ濁る。


こんな時こそ、

“何も無い空”に戻らねば…とかやってたら、

居心地悪くなった“虫”が出て来たのかも?

いや、違うかな。

実家ではうまく戻れなかったからな。


物理的な音よりも、

心の雑音のなんと五月蠅い事よ。

それもこれもただ在るだけなのにな~。