日本公開1997年
予告編
声の出演:岩男潤子、松本梨香、辻親八、大倉正章他
監督:今敏
脚本:村井義和
撮影:白井久男
音楽:幾見雅博
上映時間:81分
ジャンル:アニメ
備考:原作 竹内義和著「パーフェクトブルー 完全変態 」
あらすじ:アイドルを引退し女優へと転身した霧越未麻(声:岩男潤子)だったが、彼女の周辺に熱狂的なストーカーの影がちらつくようになる。更にそのあまりに過激な仕事内容に次第に精神的に追い詰められいく。
予告編
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まずはじめに…
今敏監督は本作がアニメーション映画第1作で、その後は『千年女優』『東京ゴッドファーザー』筒井康隆原作の『パプリカ』と作品を発表しており、その全ての作品が面白いという凄いアニメーション監督です。それだけに2010年に病気で亡くなられてしまっているのが残念です。
本作は当時、R15指定で公開されました。観ていただけたらわかりますが、とんでもなく不穏な大人味のアニメとなっています。ストーカー規制法が施行される前に、ストーカーによる犯罪を描いた珍しい映画でもあります。
「パーフェクトブルー」
の中毒度73%
ポイント①
観ているこっちがクラクラしてくる入れ子構造
主人公の霧越未麻(声:岩男潤子)はアイドルグループ〈チャム〉として活動している。もっともデパートの屋上で戦隊モノのショボいヒーローショーと一緒にイベントをするような小粒アイドルである。未麻は事務所社長の田所(声:辻親八)の勧めもあり、気の進まないまま女優への足掛かりとしてドラマ〈ダブル・バインド〉に出演する…。
そこで入れ子構造の出番です。ここで言う入れ子構造は、簡単に言ってしまえば劇中劇、物語内で別の物語が展開する形式のことです。〈ダブル・バインド〉はモロに『羊たちの沈黙』風のサイコサスペンスドラマなんですが、次第に現実の未麻とドラマ内の未麻との境目が曖昧に見えるように作られています。たびたび口にされる「あなた誰なの?」という台詞も、入れ子構造と相まって効果的に使われています。
未麻はある過激な演技(かなりキツい描写!)をしたことで、自分が分裂していくような感覚に陥ってしまいます。そこからは悪夢度が本格的に加速していきます。正気じゃない!
今敏監督は次作『千年女優』でも入れ子構造を用いていますが、こちらも女優が主人公ですが、打って変わって爽やかな作品です。見較べてみると興味深いですよー。
ポイント②
オタクや業界人の描写について…
アイドル未麻の熱狂的なファンにして偏執的ストーカー(声:大倉正章)が登場するのですが、はっきり言って人間には到底見えない顔をしてます。そうコイツです。↓
冒頭のライブシーンからイヤーな感じにオタク達が描写されています。イベント会場内のオタクたちが未麻引退の噂話をしているのですが、上から目線の奴もいれば、饒舌な皮肉屋や頭悪そうな乱暴者もいます。あまりにステレオタイプな悪役風描写なので、見ようによっては居心地悪いかもしれません。業界人のキャラクターも下卑な感じでした。
もっともそんな彼らでさえ、終盤登場する変身後のアレに比べたら可愛いものなんですが…。是非ご確認を!
最後に…
本作は1997年の映画なので、どうしても絵的なショボさは否めません(随分登場懐かしいデザインのiMac!)。ただ、それとは関係なくホラー映画としてシンプルに面白いです。上映時間も81分とコンパクトなので気軽にするする観れます。おすすめです!
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