空手を学んでいた時代がありました。
上げ受け、外受け、内受け、下段払い、そして正拳突き。
当時はなんとかスパーリングなどで使えるように毎日やっていたものです。
移動稽古などで行う連続の動きを練習すると反射神経が磨かれ相手の攻撃に反応できるようになるのだとわかりました。
型は役に立つ。型は身体を鍛えるものだ。
今思えば貴重な経験でした。
さて合気道も型です。
当然合気道の技を使えるようにするため何度も稽古します。
十年以上やりました。
ただいつまで経っても相手に掴ませてから行う技への疑問は払拭できませんでした。
逆半身片手捕りから相半身片手捕り、両手持ち、両手捕り、肩捕り、後ろ襟捕り、襟絞めなど昔の着物を着た前提での技の入り方、刀を抜かせないために手首を掴ませるなど現代人の習慣からかなりかけ離れた稽古法をとっています。
護身術でもこうきたらこうするという稽古をしますが刀を抜かせないために手首を掴むことはしません。
むしろ相手に目の前で刃物を出されて掴めるなら掴む必要があります。
合気道で考えられるのは自分がナイフで相手を殺傷しようとしたら両手で掴まれてしまい、刺せないから崩して呼吸投げをして最後にとどめで刺す。。。
そういうとんでもない想像をしてしまいそうです。
暴力に慣れた人間は掴んだら即座に殴ってきます。
掴むのは殴るため、殴るぞと威圧するためです。
またはいきなり殴ってくるかもしれません。
殴られてから「逆半身片手捕りじゃないのかよ!」と思っても遅いんです。
これが女性ならどう思うでしょうか。
「何年も合気道を稽古してるのに殴られた…」
「そんな掴み方稽古したことない!」
そして事件の被害者になってしまいます。
掴ませてからという合気道の稽古にはじつはとんでもない落とし穴があると思うようになりました。
もちろん事件に巻き込まれないのが一番ですし身の危険を感じたらその場を離れるなり人を呼ぶなりすることでしょう。
ただ自分は合気道をやってるから大丈夫という考え方は危険だと思うわけです。
それは女性に限ったことではありませんし自分の技に自信をもつのは他の武道格闘技も同じです。
危害を加えてくる相手を想定しはじめたらキリがありません。
剣護身術に出会ってから護身について考えはじめたとき時代錯誤ともいえる武道ファンタジーに気づいた。というお話でした。