キャンプや登山で使用するモバイルバッテリーですが、たぶんなんとなく使用してると思います。スマホだけの充電だけではそんなたいした知識はいらないですが、家電を使用するとなると正しく使う計算が必要になってきます。

モバイルバッテリー計算知識 電気

 

ユーチューブの登山・キャンプのスマホや家電等のモバイルバッテリーを正しく使う計算知識の詳しい動画はこちら↓
https://youtu.be/luj19Ym8mxU


0:00 計算方法をド忘れして頭がいっちゃってる場面
0:08 モバイルバッテリーを簡単に計算して計画的に使う概要
2:14 スマホの容量とモバイルバッテリーの容量の計算
4:27 Whの知識とモバイルバッテリーの使用者に優しくないmAhの表記
7:50 モバイルバッテリーのmAhの表記で購買者がわからない3.7Vの説明
9:31 ではなぜ3.7Vと理解していないといけないのか
11:51 理論と現実は違う使用時の注意事項
13:21 家電とモバイルバッテリーの計算方法

キャンプはまだ危なかったら車に避難できたり、電源サイトがあるからまだマシですが、冬の登山、雪山登山等に関しては命に関わってくると思います。なので私一応第一種電気工事士なので多少ですが計算したりするので最後まで読んで頂ければと思います。
モバイルバッテリー 使用方法 電力W計算 容量目安 電流値A 電圧V

 

モバイルバッテリーの容量の表記は〇〇mAhが多いと思いますがこれだとわかりづらいですよね。

mAH モバイルバッテリー 使用方法 電力W計算 容量目安 電流値A 電圧V

 

後ろの"mAh"はmAは電流、hは1時間。

モバイルバッテリー 容量計算方法 電気知識

 

スマホの計算は同じ値なので簡単ですね。モバイルバッテリーが仮に10000mAhでスマホ容量が仮に2406mAhの場合、モバイルバッテリー容量÷スマホ容量で約4回程充電出来ます。10000mAh÷2406mAh=4.1562・・・mAh

モバイルバッテリー 容量計算方法 電気知識

 

"Wh"はW(ワット)は電力、hは1時間になります。

モバイルバッテリー 容量計算方法 電気知識

 

先程も言いましたが、モバイルバッテリーの容量の表記は〇〇mAhが多いのですが、"電化製品等はW(ワット)の消費電力表記"が多いのでこれだと計算できません。計算する為にモバイルバッテリーのV(ボルト)が必要になります。

モバイルバッテリー 容量計算方法 電気知識

 

実はこのモバイルバッテリーmAhのV(ボルト)は裏では決まっていて"3.7V"の時の電流値の表記になります。これわかんないですよね。本当はちゃんと記載しないとダメです。

モバイルバッテリー 容量計算方法 電気知識

 

この3.7Vの由来は実は現在のリチウムイオンが基本でその電池に18650と言う物があるのですが、それが主流になっていてその電池が3.7Vなのです。そこから来てるのですが、電気専門以外の人わからんでしょw

モバイルバッテリー 容量計算方法 電気知識

 

スマホは容量の記載はmAhで記されているのでわかりやすいが、電化製品/家電で例えば電気毛布等は電力で記載してるのでわかりません。ちなみにこの下の画像はスマホのiPhoneの容量です。

スマホ容量

 

もしくはボルトと電流値で記載されています。そりゃそうなりますわな。容量なんかないし。

モバイルバッテリー 容量計算方法 電気知識

 

後、注意しなければならないのは実際の数値より容量は低いです。それはお隣さんが勝手に・・詳しくは動画でw

モバイルバッテリーの表記

 

後、劣化によって容量も下がっていきます。ここは注意。

電気機器 家電製品

 

電気機器等のW(ワット)は動作する時の消耗する電気エネルギーの値です。

公式 電力

 

総合的な力、W(ワット)を出すには公式"V電圧×A電流値=W電力"です。イメージ的に電圧は押す力で電流は流れる速さ。Wはその両方の総合的な力。

電力計算方法

ちなみにW(ワット)は1秒間の電力です。これ意外と知らないと思う。
電力の知識

 

小型の電気毛布があったのですがこれを5Vの3Aとすると公式の計算で5V×3A=15Wになります。

電気毛布

 

電気機器等のワットは消費電力です。さっきの毛布は1秒間に15Wのエネルギーが必要と言う事。

消費電力

 

あ、ちなみに私ちゃんと第一種電気工事士です。電気を少々知ってます。なんか講師もできるみたいですね。

第一種電気工事士

 

その他国家資格・民間資格を30種類程持っております^^

国家資格・民間資格

 

戻りまして、この15Wの電気毛布を使うとして、モバイルバッテリーを用意します。仮に10000mAh表記だけのモバイルバッテリーを用意。このモバイルバッテリーは1時間に10000mA使えますよという意味。

ただこれだけでは"速さ"だけでわかりまへん。なので解説。

モバイルバッテリー 容量計算方法 電気知識

 

モバイルバッテリーの容量10000mAhを分解して10000mA×hに分解。値の引っ付きはおよそ×カケル(掛け算)が隠れてます

モバイルバッテリー 容量計算方法 電気知識

 

モバイルバッテリーの値は"mA"なので計算する為にA(アンペア)に直さないといけません。Aだけにしないといけないんですよ。"1000mAは1A"になるのでモバイルバッテリーの10000mAは10Aになります。

モバイルバッテリー 容量計算方法 電気知識

 

で、モバイルバッテリーは先ほどの上部で説明した公式で隠れている3.7V×10A=37Wとなるわけです。やっと値が電気毛布と同じになりました。

で戻す為h(1時間)をかけると37Whになります。1時間に37W出力出来ます。使えますよの意味。

モバイルバッテリー 容量計算方法 電気知識

 

電気毛布の場合は先ほど計算した15Wにh(1時間)をかけます。そうすると15Whになります。

モバイルバッテリー 容量計算方法 電気知識

 

モバイルバッテリーの出力電力が37Whまで。電気毛布の消費電力15Whになりますわな。

ではこのモバイルバッテリーでこの電気毛布はいつまで使えるか?モバイルバッテリーの出力電力37Whを電気毛布の消費電力15Whで割ります。37Wh÷15Wh=2.466・・hになります。

この場合、電気毛布をおよそ2.466・・時間使用できると言う事になります。まあ2.46時間ぐらい使えるよと言う事です。

モバイルバッテリー 容量計算方法 電気知識

 

ただこれはあくまで理論上です。およそ大げさな表記や劣化等によって小さくなると思うのでお気を付けて下さい。

モバイルバッテリー 容量計算方法 電気知識

 

ちなみに小型の電気毛布で熱さを調整変更出来るものがあるので消費電力を抑えられます。そして長時間使用出来たりしますので参考までに。

モバイルバッテリー 容量計算方法 電気知識

恐らくモバイルバッテリーの値は昔は容量が低かったので、携帯電話・スマホだけの用途しかなく専用だったので基本の表記が"mAH"になったと思われます。しかし現在はUSBが主流になり小さな電力でも使える電気機器が増え、またモバイルバッテリー自体も容量が増えたので表記が合わなくなったみたいです。

 

どうでしたか?難しいと思うと難しいですが、詳細を突き止めると簡単に思えますね。いや簡単と思った方が簡単ですw

旅行・登山・キャンプ等で使用する場合、事前に調べてみてはいかがでしょうか。

後特に冬の登山や雪山登山のビバーク、テント泊・雪中キャンプ等で使用する時は、命に関わってくるので必ず確認をされた方が良いと思います。使用は自己責任でお願いします。ではまた^^